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July 20, 2008

個人最多金メダルは9個

北京五輪の注目のひとつが、マイケル・フェルプス(競泳・アメリカ)の通産獲得金メダルの記録更新がなるかだ。
アテネ五輪で6個の金メダルを獲得したマイケル・フェルプスは、北京では8冠をめざす。
金メダル3個以上で、タイ記録になるのだ。

これまでの近代五輪での個人最多金メダルは9個で、4人いる。
まずはフィンランドのパーボ・ヌルミ。陸上の中長距離選手で、1920年のアントワープ五輪の10000m、個人クロスカントリー、団体クロスカントリーの3種目で優勝。次の1924年のパリ五輪では1500m、5000m、個人クロスカントリー、団体クロスカントリー、3000m団体レースの5種目を制覇。さらに1928年のアムステルダム五輪の10000mでも金メダルを獲った超人だ。

次に旧ソ連の体操選手、ラリッサ・ラチニナは1956年のメルボルン、1960年のローマ、1964年の東京の3大会に出場し、団体で3個、個人総合で2個、種目別の床で3個、跳馬で1個の合計9個の金メダルを獲っている。さらに、銀を5個、銅を3個も獲っており、通算のメダル数17個は史上最多である。
水泳のマーク・スピッツ(アメリカ)は、1968年のメキシコ五輪で4×100mリレー、4×200mリレーの2種目、1972年のミュンヘン五輪の100、200m自由形、100、200mバタフライ、4×100mリレー、4×200mリレー、4×100mメドレーリレーの出場7種目すべてで、金メダル及び世界記録という偉業を成し遂げた。

最後に陸上のカール・ルイス(アメリカ)。1984年のロサンゼルス、1988年のソウル、1992年のバルセロナ、1996年のアトランタの走り幅跳びで4連覇。100mはロサンゼルスとソウルで2個、200mはロサンゼルスで1個、4×100mリレーはロサンゼルスとバルセロナで2個、さらにソウルの200mでは銀メダルを獲っている。

以上4人が、最多9個の金メダルを獲得した選手なのだが、実はこれを1個上回る、10個金メダルを獲得した選手が1人だけいる。1900年から1908年の五輪で活躍した、レイ・ユーリーというアメリカの陸上選手がその人だ。
ユーリーは、3度の五輪で8個の金メダルを獲得、さらに1906年に行われた中間大会で2個の金メダルを獲得、合計10個の金メダルを獲得している。
ただしこの10個は、いずれも現在のオリンピックでは実施されていない、「立ち幅跳び」「立ち高跳び」「立ち三段跳び」での金メダルである。さらに、このうちの2個を獲得した1906年の中間大会は、第1回オリンピックに気を良くしたギリシャが、強引に開いた大会で、公式の大会とは見られない向きもある。そのため、ユーリーが史上最多金メダル獲得者であるか否かは、研究者の間でも意見の分かれるところだ。
ちなみに、先述のパーボ・ヌルミが金メダルを獲得したクロスカントリーも、現在のオリンピックでは行われていない。これを差し引くと、ヌルミが獲得した金メダル数は4となる。
とはいうものの、当時行われていた種目の中でナンバーワンだったことに変わりはない。

選手名

国籍

競技

大会

ラリッサ・ラチニナ

ソ連

体操

1956–1964

9

5

4

18

パーボ・ヌルミ

フィンランド

陸上

1920–1928

9

3

0

12

マーク・スピッツ

アメリカ

競泳

1968–1972

9

1

1

11

カール・ルイス

アメリカ

陸上

1984–1996

9

1

0

10

ビヨルン・ダーリ

ノルウェー

距離スキー

1992–1998

8

4

0

12

ブライト・フィッシャー

ドイツ

カヌー

1980–2004

8

4

0

12

加藤沢男

日本

体操

1968–1976

8

3

1

12

ジェニー・トンプソン

アメリカ

競泳

1992–2004

8

3

1

12

マット・ビオンディ

アメリカ

競泳

1984–1992

8

2

1

11

ニコライ・アンドリアノフ

ソ連

体操

1972–1980

7

5

3

15

べラ・チャスラフスカ

チェコスロバキア

体操

1960–1968

7

4

0

11

レイ・ユーリー

アメリカ

陸上

1900–1908

10

0

0

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Comments

実は昨日NHK衛星第1の「オリンピック栄光のシリーズ 体操編」を見たのですが、偶然にもラリッサ・ラチニナの演技の映像を見ました。
ラチニナはウクライナ出身で体操をやる前にバレエをやってたそうです。
ただ今の採点基準で彼女の演技を採点したら一体何点が出ているのかと思うほど現在の体操とは技のレベルや連続技のつなぎのスピード感に違いがありすぎますね。
あと普通の女性の体型の選手が出場しており幼児体型化した現在とは大いに違いますね。
(オバちゃんみたいな選手も出てました)
余談ですが後に国際体操連盟の会長となりモントリオール五輪の男子体操決勝で怪我した藤本俊を”監禁”したユーリ・チトフの現役時代の映像も見ました。

今度出される本、楽しみにしてます。

Posted by: 中東の太鼓 | July 21, 2008 at 12:15 AM

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