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August 26, 2008

テコンドー存続に再びピンチ

北京五輪テコンドー男子80kg超級の3位決定戦でアンヘル・マトス(キューバ)が、判定を不服として主審の顔に回し蹴りを入れた。
シドニー五輪の同級金メダリストであるマトフは、カザフスタンの選手にリードしていたが、2ラウンドの途中に足を負傷し、治療を受けることになった。
1分間の制限時間内に試合を再開しなかったため失格となった。
するとマトフはこれに激怒、主審の顔を蹴り、主審は口の中を切る負傷を負った。

この前日の女子67㎏級2回戦では、中国選手の判定が覆るという一幕も起きている。
テコンドーは4年前のアテネ五輪でも、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長御前試合で、選手が審判の判定を不服としもめるという事態があった。
野球とソフトボールの除外を決めた05年のIOC総会では、韓国政府の努力もあり、2票差で正式種目として残った経緯がある。
世界テコンドー連盟(WTF)は北京五輪開会前に、「判定の公正さとフェアプレーのために最善を尽くした。アテネ五輪のような事態は絶対に起こらないはず」としていた。

テコンドーは、他の格闘技と比べても審判の判定がはっきりせず、テレビの人気もない。これで2016年五輪の正式種目から外れる可能性が、再び出てきた。

●参考記事
テコンドーはどうしてオリンピック種目に残ったのか

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