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August 09, 2008

冗長さと実況アナウンサーの不勉強の目立った開会式

昨夜の北京五輪開会式は、冗長さとアナウンサーの不勉強さが目立った。

204もの国と地域が開会式に参加するとなると、どうしても行進だけでも長い時間かかる。
当初、開会式の終了時間は0時半だったが、結局1時15分までかかってしまった。
予定を45分も超過したのは、聞いたことがない。
北京時間でも日付が変わってしまった。
深夜までのイベントは、選手の体調にも影響が大きいに違いない。

さて、ジャパンコンソーシアム(NHK)の実況を務めた2人のアナウンサーの不勉強が目立った。
 アルゼンチンサッカーのメッシはオーバーエージである。
 スウェーデンの三段跳び選手、クリスチャン・オルソンが出場する。
など、誤ってコメントし、後から訂正が入った。
メッシの件は開幕前の大きな話題の一つであったにも関わらず、知識を持ち合わせていない。

タイソン・ゲイやアリソン・フェリックスがアップになっても、知らないらしく、話を振ることができずに、沈黙の時間が流れた。
昔のNHKの開会式中継なら、あり得ないことだ。

最終聖火走者李寧氏は、内外のメディアが予想した人物であるにも関わらず、プロフィールに触れられない。
李寧は、ロサンゼルス五輪の体操で、具志堅幸司 氏と個人総合を争った人物で、床、あん馬、吊り輪で金メダルを獲った。

だが、彼のプロフィールの重要な点は、中国内の少数民族のひとつチワン族の出であること。
国家的イベントの最終聖火ランナーが少数民族であることは、漢民族と少数民族の調和を内外にアピールした。
実相と建前を抜きにして。

また、李寧の経営するスポーツブランドLI NINGは、ミズノ、アシックスを上回る販売額を誇る。スペインやスウェーデンチームが開会式でも着ていたウエアはLININGだった。
こうした紹介があってもよかったのではないか。

筆者の新刊発売中

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Comments

こんばんは。

NHKの放送、最低でした。なぜあの人選だったのか、全く理解できません。あの方、スポーツは専門外ですよね。彼のゆっくりとした雰囲気は、スポーツの祭典の雰囲気には合いません。

メッシのことは新聞すら読んでないのでしょうね。
ウクライナ代表団の2列目にブブカが映ってから、しばらくして、「覚えていらっしゃいますでしょうか? あの・・・」などと気が利かない言い方で紹介を始めた時は、テレビの前で罵倒してしまいました(笑)。ブブカについて語るのに、その言い方はないよね。

ドミニカ共和国のあと、ドミニカ国が出るのかなあ、と思っていたら、
「イランです」と言ったところもひどかった。それに、女性の方が「ドミニカ共和国とは別の国です」と悠長に言っていたが、だからドミニカ「共和国」といつも言ってるんだと一言添えて欲しいものだし。

ニカラグアは、旗手がなぜかボクシング3階級制覇のアレクシス・アルゲリョだったが、たどたどしくながら「リングの貴公子」と紹介したのは良かったが、なぜ反政府運動の旗頭だった「ニカラグアの英雄」アルゲリョが、おそらくはコーチながら国の代表になった経緯を聞きたいものだったが、あのレベルではとても無理か。

選手宣誓の後に、審判の宣誓があるという、開会式のお決まりの順序も把握していなくて間違ったり。

ご指摘の李寧に至っては、女性の方は「リー・ネイ」と発音していたし、おそらくは今まで知らなかったんじゃないかと思えるほど。具志堅の名前くらい出してもらいたかった。

私も、聖火の前までに李寧が出てこなかったので、李寧で間違いないなと思っていたのですが・・・ 全くひどい放送でした。

途中で気がついたんだけど、ラジオの方が、ゲストが中野浩一と増田明美だったので、競技の話をしながらだったので、まだずっとマシでした。早く気がつけば良かったと思いましたが。

マレーシアの旗手が自転車のJosaiah Ng(競輪界ではジョサイア・ヌグと表記)だったのですが、わけのわからない名前で紹介していたし、中野だったらなんてコメントしていたのかな、と思ったりして。

もっともラジオのアナウンサーも無学で(笑)、ポルトガルの漢字表記について、「ブドウにキバ、ブドウにキバです、はあ」なとど言っていた。おいおい、パソコンで「ぽるとがる」と打って、2回カーソルを押せば「葡萄牙」って出るぞ(笑)。

私がオリンピックにはまったのは、日本のアナウンサーのすばらしい放送に負うところが大きいです。かつて、メルボルン・オリンピックのラジオの実況中継を担当した鈴木文弥氏は、中継終了直後に感極まって泣き出してしまったと言っているけれど、そういう緊張感と使命感を持って、放送したのか、と問いたいです。

彼は東京大会でもラジオの中継を担当し、行進で出てくる国のメダル候補の選手は、できるだけ列挙しようとしていました。その印象がついて回るので、あのような間延びした中継は許せません。

初めのセレモニーも、人海戦術を駆使するという予想には違わないし、よくもまあ、そこまでシンクロさせたな、と思うところも多かったですが、いかんせん、冗漫さは否めなかったですね。開会式で良かったのは、五輪旗掲揚の時の「オリンピック賛歌」の合唱が美しかったことでしょうか。

競技が開始されましたが、日本勢は厳しいスタートですね。ソウルオリンピック並みのメダル数に終わるのではないか、という気もして来ました。

バレーボールも善戦というより、攻撃のパターンを読まれた時に修正できないという弱さを見せてしまった気がします。

ではまた。

Posted by: でいのしん | August 10, 2008 at 01:23 AM

実はいうと開会式は出かけてたのでテレビで見られかったのでみなさんのお話を聞く限り酷い中継みたいでしたね。
私が以前に「災害報道と選挙報道とスポーツ中継はNHKが一番まともな気がします」とコメントしましたが訂正しないといけませんね(笑)
車で移動中にNHKのラジオで開会式の事前番組を少しだけ聞きましたが西田善夫さんと河西昌枝さんが出演されてましてとても面白かったです。
番組の冒頭で西田さんが河西さんに「バレーは今回はバルセロナ五輪以来、男女ともアベック出場しますね」と話を振ると河西さんが「インドアだけでなくビーチも男女とも出場しますよ」と発言したのはバレー競技全体の事を考えた素晴らしいコメントだと思いました。
河西さんが今秋に殿堂入りの表彰式を行われる日が東京五輪で日本がソ連を破って金メダルを獲得した同じ10月23日なのを紹介してくれたり、東京五輪のわずか一ヵ月後に周恩来首相に招かれて中国にバレーを指導に行かれた話などいろんなこぼれ話を聞けてとてもためになりました。
(ちなみに中国では大松監督が女子を指導し河西さんが男子を指導したそうです)

あと日本選手団で疑問なのが翌日に試合がある選手は開会式を欠席させるべきだと思います。
女子バレーも前回に続いて翌日に試合があるにも関わらず開会式に参加してましたが案の定あっけなく負けました。
また大会序盤に行われる卓球の団体戦はメダルが期待されるのに小柄な福原愛に旗手をさせるのは裏で政府が圧力を掛けているのかと勘繰りたくなるほど理解に苦しみます。
現在の開会式は異常に派手で無駄に長すぎるので選手の体調を無視してるし中国の国威発揚とテレビ局のためのイベントだと思います。
冬季五輪の開会式だともはや拷問です。
2016年五輪招致を目指す東京は簡素な開会式をしてほしいです。

アルゲリョが旗手をやってたのはボクシングファンとしては嬉しい話です。
ロイヤル小林をボディで悶絶させたシーンはとても有名ですが、初戴冠となったフェザー級でルーベン・オリバレス(バンタム級時代の金沢和良との死闘はスゴかった)に逆転KO勝利をビデオで見た事がありますが凄まじい試合でした。
1970年代に世界の中軽量級の覇権を掌握したラテンアメリカを象徴する英雄だと思います。

Posted by: 中東の太鼓 | August 10, 2008 at 08:44 AM

>あと日本選手団で疑問なのが翌日に試合がある選手は開会式を欠席させるべきだと思います。

開会式は長身者が選手団の前の方に来ます。
近年の五輪で日本は、男子バスケ、男子バレーが出場できず長身者不在でした。
バレーボールは男女ともJOCに請われて開会式に出たと推測します。

>開会式で良かったのは、五輪旗掲揚の時の「オリンピック賛歌」の合唱が美しかったことでしょうか。

いつの大会でも五輪旗、五輪賛歌のところは感動します。
今回も壮大な絵巻物のような前半部分はやがて忘れても、五輪賛歌は忘れないでしょう。

Posted by: 管理人 | August 10, 2008 at 09:26 AM

北島の連覇で日本国内も沸き、競技もたけなわになって来ましたが、

>ロイヤル小林をボディで悶絶させたシーンはとても有名ですが、初戴冠となったフェザー級でルーベン・オリバレス(バンタム級時代の金沢和良との死闘はスゴかった)に逆転KO勝利をビデオで見た事がありますが凄まじい試合でした。

そんな話をされると、ボクシングの話題をしたくなるじゃないですか(笑)。オリバレスを破って、初戴冠した時のKOシーンは強烈でした。その当時のアルゲリョは、あばらなどは透けて見えるほどで、ボクシングに必要な筋肉しかついていない、という理想的な体型をしていました。

やはりロイヤル小林を一蹴したウィルフレッド・ゴメスがアズマー・ネルソンに敗れた時のように、強いチャンピオンが終焉を迎えた試合も印象深いものですが、綺麗なボクシングをするアルゲリョが破天荒なアーロン・プライアーの前に失神した試合もすごいです。

話題を北京に戻すと、今回のボクシング競技は清水聡、川内将嗣の2選手が出場します。メキシコ以来遠ざかっているメダルをねらいたいところです。川内はいきなりアテネ五輪王者マヌトと当たるようですが、昨年の世界選手権ではマヌトに勝っているので、再現を期待しています。

Posted by: でいのしん | August 12, 2008 at 02:35 AM

>いつの大会でも五輪旗、五輪賛歌のところは感動します。

オリンピック賛歌は、東京大会から復活したというのは有名な話ですが、日本も良いことをしたものです。

東京オリンピックは私のスポーツ観戦の原体験のようなものです。水泳競技で、アメリカの台頭がすさまじく、期待された選手がことごとく破れ、最終種目の男子800メートルリレーで3位に入って大騒ぎでしたが、北島の連覇が夢のようです。

日本人による水泳競技の連覇は76年ぶりと言っていたと思いますが、鶴田義行さんですよね。前人未踏の2種目連覇を目指してもらいたいところです。

Posted by: でいのしん | August 12, 2008 at 02:42 AM

でいのしん様

でいのしん様のコメントを読んで私の中にあるボクシングのスイッチが入っちゃいました(笑)
私は”KO仕掛け人”ロイヤル小林の世界戦は勝ったリゴベルド・リアスコ戦よりもむしろ負けた試合の方が印象的です。
(ただし敵地韓国で廉東均に逃げられて王座を失った試合は面白くなかったですが・・・)
ボディで悶絶させられたアルゲリョ戦、朽木を倒されるような強烈なカウンターを浴びたウィルヘルド・ゴメス戦、老獪なテクニックで自慢の強打を完封されたエウゼビオ・ペドロサ戦などはラテンアメリカの真髄を見せつけられた試合でした。
(ちなみにエウゼビオ・ペドロサの従兄弟が渡辺二郎にタイトルを奪われたラファエル・ペドロサです)
小林は不運にも超一流王者の全盛時代とぶつかりいずれも完敗したとはいえ彼を通じて当時の世界最高峰のボクサーの全盛時代に国内のリングで対戦出来た事は日本のボクシング界のみならずファンにとっても大変有意義だと思いました。
名王者ロベルト・デュランやエステバン・デ・ヘススと対戦したガッツ石松は残念ながら敵地でした。
ただ最近の世界戦はやたら日本人対決(しかも実力差がはっきりした試合)が多く興味が削がれます。
世界最高峰の選手と対等に戦える選手の登場が待たれますし、ノンタイトル戦でももっと世界の強豪とのマッチメークをしてもらいたいです。
世界の強豪をWOWOWを通じてしか見ることが出来ないのはボクシングファンにとってはとても残念ですから。

ロイヤル小林がペドロサ戦の時は名伯楽エディ・タウンゼントさんがセコンドについてました。
エディさんといえば当時プロと協調路線をとっていたアマチュア連盟の柴田勝治会長の計らいでモスクワ五輪の日本代表を臨時で指導されていたと思います。
ただ残念ながら現在のボクシング界は野球界以上にプロとアマの関係が良くないです。
プロとアマでは似て非なる競技ですが、ボクシング界の繁栄の為にも協力できるところはしてもらいたいです。

Posted by: 中東の太鼓 | August 12, 2008 at 10:50 PM

>中東の太鼓さま

このサイトでプロボクシングの話はやや気が引けますが(笑)、アルゲリョ、ウィルフレッド・ゴメス、エウゼビオ・ペドロサに対戦したロイヤル小林については、同意見です。この3人の1人とやってもすごいのにねえ。エウゼビオの従兄弟のラファエル・ペドロサは具志堅用高ともやってますよね。

私も日本人同士の世界戦は、あまり好きではありません。韓国がIBFに加盟して、自国選手同士のレベルの低いタイトル戦をやりまくって、ボクシング全体の人気を落としてしまったことを思い出さなければいけません。ちなみに、私はIBFの試合に出た日本人は嫌いではありませんが(笑)。

>ただ残念ながら現在のボクシング界は野球界以上にプロとアマの関係が良くないです。

ソウルアジア大会の直前だったか、アマ・プロ合同の「アジア大会壮行試合」の興行が後楽園ホールで行われ、私は見に行きました。

プロの試合の前に、アジア大会出場選手と他のアマ選手の試合が組まれていました。東悟、赤木(赤城)武幸などが出ていたんじゃないかな。

そんな企画がまたあれば良いと思います。アマチュアを軽く見てはいけないですよね。良くも悪しくも、オリンピックのメダルを獲っただけで、マスコミがやたらと取り上げてくれますから。

今回のボクシング競技、まともに取り上げてもらえませんが、川内・清水とも初戦敗退でしたね。残念です。メダルの道は険しいですね。

Posted by: でいのしん | August 19, 2008 at 03:09 AM

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