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September 09, 2008

元競輪A級選手 石井雅史金メダル

パラリンピック、4年に1度の晴れ舞台に登場する世界中の障害者選手たちの人生は様々だ。

1000mタイムトライアル(脳性まひ)で自らの持つ世界記録を更新し、金メダルを獲った石井雅史は平塚競輪場所属のA級競輪選手だった。

石井は、28歳のときに練習で峠道を走っていたところ、乗用車と正面衝突、頭を強く打ち、記憶の整理ができない「高次脳機能障害」と診断された。

元プロということで、4年前のアテネ大会出場選手の指導に行ったことがきっかけとなり、競技に復帰、北京パラリンピックには、選手として出場することになった。
今日の世界新記録1分8秒771は、事故前の自身の競輪学校時代の記録を上回っているという。

石井は7日の個人追い抜きでも銀メダルを取っており、今大会2個目のメダル。
今大会の日本人金メダル1号となった。

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Comments

石井選手、良かったですね。

彼が10年ほど前に、A級1班(旧制度)に上がってきたときは、そのままS級に行くと思ったけど、なぜかA級止まりでした。

その後の不幸な事件は残念でしたが、こういうこともあるのですね。それにしても、「記憶が整理できない」というのはどんな感じなのでしょう。彼はどれくらい今回の金メダルを自分の中で整理できるのでしょうか。

>今日の世界新記録1分8秒771は、事故前の自身の競輪学校時代の記録を上回っているという

国際試合はカーボンのフレーム&ホイールで、競輪のレーサーとは違いますから一概に比較できませんが、すごいことです。

ところで、秋に国際グランプリが開催され、クリス・ホイも来日します。それから、もう一つ競輪ネタでは、ルーキーチャンピオンを決める若鷲賞で、今井裕介が本命に押された西谷岳文を破って優勝しています。

前にここでも申し上げましたが、今井はデビュー戦の落車から立ち直るのに時間が少し掛かりましたが、ここのところ、破竹の勢いです。年齢もあるし、早くS級に来てもらいたいです。

Posted by: でいのしん | September 12, 2008 02:58 AM

>今日の世界新記録1分8秒771は、事故前の自身の競輪学校時代の記録を上回っているという

1000mタイムトライアルというとアトランタ銅の十文字貴信を思い出しますが、もちろん十文字にはかないません。けど、一般人からすると1分8秒とは驚異的なタイムだと思います。

私は現役時代の石井選手は知りませんが、事故後を追ったドキュメンタリーなどを見てると、現在は日にちがわからないことがあったりするようですが、ほぼ普通の生活が出来ているようです。
ただ今大会の3km個人追い抜きのときは、最終周(というのかな?)が判らず、ラストスパートが掛けられなかったといっていました。

今日石井選手は、ロードがありますよね。
ツールドフランスでステージ優勝したこともあるハビエル・オチョアも出るらしいですから楽しみです。

競輪界は昨日は不運な事故がありましたけど、永井清史、石井雅史、今井祐介みんなそれぞれの道で頑張っているんだなと思います。

Posted by: 管理人 | September 12, 2008 10:56 AM

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