AIGジャパンオープンは今年限り?
テニスのAIGジャパンオープンは、チェコのトマシュ・ベルディヒが、アルゼンチンのフアン・マルティン・デル・ポトロを6-1、6-4のストレートで下し、今季シングルス初勝利を挙げた。
世界有数の保険会社であるAIGグループはサブプライムローン問題などに絡む巨額損失を受け、米政府の管理下で経営再建中にある中、AIGの名前を冠した大会が普通に行われていることに少々違和感を感じる。
AIGグループが日本国内に持っていたAIGエジソン生命保険、AIGスター生命保険、アリコジャパンは売却される見通しだ。
AIGといえば現在は、英プレミアリーグのマンチェスターユナイテッドのゼッケンスポンサーも務めているが、4年120億円(2006年~09年)といわれるこの契約を見直す動きはないらしい。
ジャパンオープンのスポンサーにAIGがなったのは2001年。
ちょうど旨いことに今年をもって契約は切れるが、来年以降のスポンサーはまだ決まっていない。
今年のジャパンオープンは、3回戦で姿を消した錦織圭の人気もあり、総入場者数は史上2番目の6万6391人を記録した。
過去最高は当時世界ランキング1位のロジャー・フェデラー(スイス)が初来日して優勝した2006年の7万2386人。
錦織人気の今年の数字は、マリア・シャラポワ(ロシア)が出場した2004年の5万5871人をも上回っている。
今後の錦織の活躍によっては、フェデラー効果の2006年を超えることもあるかもしれない。
ジャパンオープンといえば、80年代後半にはサントリーがメインスポンサーに付き、マッケンロー、エドベリ、サンプラス等が優勝した年もある。
1991年にバブルが崩壊し、視聴率1%のテニスに見切りを付けたサントリーは1992年に撤退、浮いた予算をJリーグに回すことになった。
当初、Jリーグは2期制を採用し、前期をサントリーシリーズ、後期をニコスシリーズと呼んでいたことを覚えているだろうか。
1993年のJリーグ開幕時から支援してきた、サントリーとニコス(三菱UFJニコス)ともに2007年を持って、公式スポンサーから撤退している。
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Comments
サントリーは4年前までJリーグの前後期の各ステージ優勝チーム同士が年度王座を争った「Jリーグチャンピオンシップ」の特別協賛もしてましたね。
ただこのチャンピオンシップの最大の問題点は年度王者と年間最多勝ち点を挙げたチーム(本来はこっちが一番強いチームのはずです)が必ずしも一致しないことです。
特に2000年の年間最多勝ち点を挙げたレイソルはこの年の各ステージに優勝出来なかったのでチャンピオンシップに出場が出来ない事態が起き2シーズン制の矛盾が露になりました。
また2002年のジュビロと2003年のマリノスは前後期完全制覇を達成したので皮肉にもチャンピオンシップそのものが実施されなかったのでせっかくスポンサーになったサントリーが今度は泣くはめになりました。
ちなみに2003年にチャンピオンシップが実施しなくて最も恩恵を受けたのが本来同年6月に開催される予定だった東アジア選手権がSARSの影響で12月に延期したので代表のスケジュールのバッティングを回避できたジーコジャパンです。
いろいろあったチャンピオンシップでしたが各スポンサーとの契約終了や1シーズン制の導入の決定もあり2004年を持って終了しました。
やはりチャンピオンシップの最大の名場面はジーコが唾を吐いたシーンです(笑)
Posted by: 中東の太鼓 | October 07, 2008 10:37 PM