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December 24, 2008

石井ショック③ 石井慧の穴埋まらず

この夏の北京五輪の柔道は、日本男子の惨敗振りが強調された。
獲得したメダルが石井慧と内芝正人の2個(いずれも金メダル)に過ぎなかったためだ。
とはいうものの、金メダルを獲った国は階級の軽い方から、韓国、日本、アゼルバイジャン、ドイツ、グルジア、モンゴル、日本となる。
複数の金メダルを獲ったのは日本だけだったのだ。
世界一の柔道人口を誇るフランスはアテネに続いて金メダルゼロに終わり、ソ連以来の伝統を誇るロシアはひとつの銅メダルすら獲れなかった。

IJF(国際柔道連盟)による競技の国際的な普及がうまく行っている証左であると見る。
IJFの会長にオーストリア国籍のビゼール氏が就任。
会長は隔年開催だった世界柔道を毎年開催にし、五輪正式種目から外れて20年になる、無差別級の単独の世界選手権を五輪開催年に行うことにした。

この大会が20、21日にパリ近郊のルバロワで行われ、日本代表監督になった篠原信一氏の初采配となった。
日本男子は2007年世界柔道無差別級金メダルの棟田康幸、先の嘉納杯の100㌔超級を制した高井洋平、100㌔級を制した穴井隆将が出場した。
結果、フランスのテディ・リネールが優勝、ロシアのアレキサンドル・ミハイリンが2位。

高井は19歳のリネールに鮮やかな大外刈りを決められ、穴井は地元のピエール・ロバン(2005年世界柔道100㌔超銅)に小外刈りから横四方固めで抑え込まれ完敗、棟田は、ヤヌシュ・ウォイナロビッチ(ポーランド)に仕掛けた投げ技を返されて一本負け。
3人ともに8強にも残れなかった。

五輪後、組んでない状態でのタックル気味の技が禁止され、効果ポイントの廃止とともに日本勢に有利なルール改正が行われている。が、焼け石に水といったところだろうか。

総合格闘技に転向した北京五輪100㌔超級金メダルの石井慧は17歳で嘉納杯、19歳で全日本を制した逸材だ。石井は石井の穴は埋まらない。

一方こんなニュースもある。
レスリングの全日本選手権が22日に代々木第二体育館で行われ、男子フリー96㌔級は、アテネ、北京五輪のグレコローマン84㌔級代表で大会9連覇中の松本慎吾が制した。
松本のフリーでの優勝は10年ぶりだという。
来4年月から母校の日体大と日本代表で指導することになっている松本は、決勝ではグレコにない足技で倒してフォール勝ちした。
松本は高校時代には、レスリングと柔道を掛け持ちでやっており、柔道でもインターハイ2位という記録もある。

北京五輪の柔道男子100㌔級で金メダルを獲ったモンゴルのナイダン・ツブシンバヤルは、もともとモンゴル相撲の選手だ。
こうした話を聞くと、格闘技は、特に若い内は、複数の種目をやっていた方が良いような気がする。

●参考記事
石井慧のライバル リネールは204センチ19歳

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