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February 27, 2009

日はまた昇る NIPPON複合団体14年ぶり金メダル

26日行われたノルディックスキー世界選手権の複合団体で日本が優勝し、今大会初のメダルを獲得した。
湊祐介、加藤大平、渡部暁斗、小林範仁で臨んだ日本は前半の飛躍で5位につけ、後半の距離で快走。最終走者の小林が競り勝ち、金メダルに輝いた。
世界選手権の複合での表彰台は、1999年大会の個人スプリントで荻原健司が銅メダルを獲得して以来、5大会ぶり。金メダルは1997年大会の個人を制した荻原健司以来で、団体では1995年大会以来の14年ぶり快挙となった。

日本チームは、2007年札幌世界ノルディックで8位に終わった後、W杯のノルディック複合団体には参加もしていなかった。
今年1月にショーナッハで約2年ぶりに団体戦に参加、渡部暁斗、高橋大斗、湊祐介、小林範仁のメンバーで7位だった。

かつてのお家芸が、見事に復活した例として最近では28年ぶりに金メダル奪回した体操団体(アテネ五輪)がある。
来年のバンクーバー五輪で、リレハンメル(1994年)以来の複合団体金メダルなったときが、本当の「日はまた昇る」だろう。
今回控えに回った“エース高橋大斗”の復活にも期待したい。


●世界ノルディック 複合団体結果 五輪は1992年、1994年と団体金メダル
2009 リベレツ大会
①日本 湊祐介、加藤大平、渡部暁斗、小林範仁
②ドイツ③ノルウェー

2007 札幌大会
①フィンランド②ドイツ③ノルウェー
⑧日本 永井秀昭、加藤大平、渡部暁斗、小林範仁

2005 オーベストドルフ大会 
①ノルウェー②ドイツ③オーストリア
⑨日本 畠山陽輔、北村隆、正木誠、青木純平

2003 ヴァル・ディ・フィエンメ大会 
①オーストリア②ドイツ③フィンランド
⑥日本 小林範仁、高橋大斗、青木純平、森敏

2001 ラハティ 大会
①ノルウェー②オーストリア③フィンランド
⑤日本 森敏、高橋大斗、富井彦、荻原健司

1999 ラムソー大会 
①フィンランド②ノルウェー③ロシア
⑤日本 正木栄二、荻原健司、森敏、富井彦

1997 トロンハイム大会 
①ノルウェー②フィンランド③オーストリア
⑨日本 荻原次晴、上野隆、大竹太志、荻原健司

1995 サンダーベイ大会 
①日本 阿部雅司、荻原次晴、荻原健司、河野孝典
②ノルウェー③ドイツ

1993 ファルン大会 
①日本 河野孝典、阿部雅司、荻原健司
②ノルウェー③ドイツ

1991 ヴァル・ディ・フィエンメ大会 
①オーストリア②フランス
③日本 三ヶ田礼一、阿部雅司、児玉和興

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Comments

やりましたねえ。
管理人さんは、これも報道をシャットアウトして録画を見たのでしょうか(笑)

私は、女子クロスカントリーのリレーを見た後、複合団体の録画を始めて、夜中に仕事をした後に見ようと思っていたら、なぜか私の若い友人が仲間内の掲示板のようなところに、「日本、金メダル!」と書き込んでしまったので、先に結果を知ってしまいました(笑)

それにしても、勝つにしても今までのことを考えると展開が信じられませんね。ジャンプは僅差とは言え、5位。クロスカントリーですぐ後ろからノルウェーが6位で追いかけてくる。

普通なら、とにかく第一走者で先頭から差を広げられないでくれよ、って祈るだけなのに、いきなり湊が先頭に立つ! ドイツの1走はアッカーマンで、全盛期だったらとても歯が立たない相手だけど、さすがに年齢には勝てなかったか。

高橋に代わって起用された加藤が抜かれて4位になったとはいえ、4秒差と好位置をキープ。

ドイツは3走のキルヒアイゼンで先頭に立ち、日本とノルウェーが少し離れて追う展開。こいつがアンカーじゃなくて良かった。でも、日本のアナウンサーも解説者も、ノルウェーのアンカーが今季W杯6勝のモアンでは、好調小林でも分が悪いと思ったはず。

でもモアンは、日本の小林とドイツのエーデルマンを少し甘く見たようですね。2.5kmのコースを2周するコースで、1周目の最後の坂から引き離しに掛かってましたが、小林も、追いつかれながら体力を温存していたエーデルマンも離れず、2周目の前半の坂でも仕掛けてやはり差が付かず、それで体力をロスしたようです。

最後のスパートはすごかったですね。優勝って知ってなかったら、叫んでたかもしれない(笑)

日本が強くなると、すぐにルールが変えられて来たけど、クロスカントリーのルールは変えられないでしょう(笑) 4人のうち、2人はクラシカルじゃないといけないとかになったりして(笑) 

またジャンプの差を大きくしようとかになったら、それこそお笑いだけどね。

でも、これからバンクーバーまではまたマークされるでしょうから、こうは行かないでしょうね。今回は日本チームのワックスはドンピシャのようで、ノルウェー勢は合っていないだけかもしれないし。

それにひきかえ、純ジャンプでは日本勢はふがいないですね。ジャンプ台の条件も悪いようですが、LHは伊東の20位が最高とは残念です。

今日のジャンプ団体で巻き返してもらいたいところです。
それでは、またよろしくお願いいたします。

Posted by: でいのしん | February 28, 2009 08:48 PM

複合団体も、報道をシャットアウトして録画を見ました(笑)。
今回の複合は面白かった。

個人マススタートがロドウィック、個人NHもロドウィック、個人LHがデモン、チームは日本が優勝と、金メダルを獲ったのが、アメリカと日本ですから。

デモンはともかく、残りの優勝は誰も予想していなかったでしょう。
NHKも、荻原のいた頃は生中継をしていましたから、今回の結果はまさに想定外。
これでバンクーバーの複合の扱いも大きくなるはずです。

Posted by: 管理人 | March 01, 2009 12:47 PM

>今回の複合は面白かった。

ほんとですね。一番初めの金のアルべービル五輪の時は、先行逃げ切りでクロスカントリーでは一度も他の選手と絡まなかったですから、今回はほんとに抜きつ抜かれつで、面白かったです。

それにしても、クロスカントリーで、ノルウェーやドイツと互角に戦い、オーストリアには、はっきり上回るなんて、昔からすると夢のようです。

エルデン兄弟とか、アッカーマン、ゴットヴァルトなど、超人的なヤツがいっぱいいたし。アッカーマン、シュテヒャーなどはまだやってますがね。

純ジャンプは、複合の金で気合いが入ったか、団体で銅を獲得しましたね。伊東と葛西にはもっと大ジャンプをしてもらいたかったですが・・・ そうすれば、オーストリアにもう少し迫れたはずです。今のところ、オーストリアは異次元の強さですが。

陸上のリレーもそうですが、日本は個人ではメダルを取れなくても、団体で取るというパターンが多いですね。力を合わせて頑張るという、日本人の特性に合っているんでしょうかね。

Posted by: でいのしん | March 01, 2009 09:25 PM

自分が見た複合の中では、1997年のトロンハイムの世界ノルディックの個人がベストでした。
サンパ・ラユネン、ビャルテエンゲン・ビークを荻原健司がかわして優勝したレースです。
今回の団体戦は、これに勝るとも劣らない好ゲームでした。

先に行われたハルピンのユニバ複合で、畠山長太、永井健弘、楓尚樹の日本チームは優勝しました。
この3人も距離が強い。
荻原健司も小林範仁も湊祐介も世界デビューは、ユニバの金メダルです。
ハルピンの3人が、リベレツの4人にどこまで迫れるかで、バンクーバーの金メダルも見えてくるでしょう。

ジャンプ団体の銅メダルは、くさい言い方ですが、亡くなった笠谷昌生さんが導いてくれたかなって思います。

Posted by: 管理人 | March 01, 2009 11:54 PM

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