史上最年長38歳4カ月 岡部孝信ジャンプV
ノルディックスキーのW杯ジャンプは10日、フィンランドのクオピオで個人第23戦(HS127m、K点120m)を行い、岡部孝信が1998年3月のビケルスン(ノルウェー)大会以来、11季ぶりの優勝を飾った。38歳4カ月での優勝は、2004年2月に勝った葛西紀明(土屋ホーム)の31歳8カ月を更新するW杯史上最年長記録となる。
岡部は1回目に123.5mを飛んで4位につけると、2回目も安定した飛躍で123mをマークし、合計241.7点で2位に入ったシモン・アマン(スイス)を1.3点抑えた。W杯通算5勝目、表彰台は3季ぶりとなる。
31歳アホネンが現役復帰!
無表情な顔で、鉄火面と異名をとったW杯ジャンプ総合を2度制し、昨年3月に引退したフィンランドのヤンネ・アホネンがバンクーバー五輪を目指し、来季の現役復帰を表明した。
世界選手権で2個の金メダル、伝統のジャンプ週間で史上最多5度の優勝を誇るが、五輪の金メダルがないアホネンは「今はやる気に満ちている」と強い意欲。世界選手権の団体で日本を3位に導いた岡部と葛西の両ベテランを見て「年上の2人が好成績を出している。自分もまだいけると思った」と明かした。
船木もバンクーバーに意欲
長野五輪の日本のエース船木和喜は、現在33歳。
今季は復調の兆しが見え、8年ぶりの五輪代表を目指している。
●参考 五輪団体代表選手 太字は現役
1994年リレハンメル五輪銀メダルメンバー
西方仁也
岡部孝信
葛西紀明
原田雅彦
1998年長野五輪金メダルメンバー
岡部孝信
斎藤浩哉
原田雅彦
船木和喜
2002年ソルトレークシティ五輪5位メンバー
原田雅彦
山田大起
宮平秀治
船木和喜
2006年トリノ五輪6位メンバー
伊東大貴
一戸剛
葛西紀明
岡部孝信
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Comments
岡部は、助走のフォームを変えたのが正解だったようですね。今回は2本目で助走路のスピードが上がらなかったのが特に良かったようで。
スキーの長さが身長に応じて制限された時に、一番影響を受けたのが岡部だったのに、長い年月を掛けてそれを克服したのには頭が下がります。
それにしてもジャンプの選手は息が長いですね。
葛西はアルベールビルも19歳で出てますし、すごいですよね。
船木も復活するんでしょうか。バンクーバーはベテラン選手ばかりになるのかな(笑) でも若手で圧倒的に強いヤツが出てきてほしいですよね。
アホネンがトリノで負けたのは不思議でしたが、やはりまたやるんですね。出てきてくれた方が盛り上がります。
Posted by: でいのしん | March 22, 2009 03:33 AM
岡部選手は、金野さん、八木さんの流れを汲むなんといっても最後の「たくぎん」ジャンパーですから(笑)。
>一番影響を受けたのが岡部だったのに
そうそう、
本人言う、「中学生以来の短い板」になったルール改正から10年、ほんとによく勝ったと思います。
ベテランを脅かす若手がイマイチ伸び悩んでいることの裏返しではありますが、バンクーバーが楽しみになったのは間違いないです。
Posted by: 管理人 | March 22, 2009 11:10 PM