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March 06, 2009

シカゴは大丈夫か?(1) アメリカ五輪委CEOが急遽辞任

早稲田に太田章准教授という方がおられる。
1984年・88年と、五輪のレスリングフリースタイル90kg級で、2大会連続で銀メダルを獲った方だ。
日本のレスラーとしては最重量のメダリストにして、幻のモスクワから4大会連続五輪代表になったという輝かしい経歴を誇る。

この太田先生が、ソウルで銀メダルを獲ったときに、あるアメリカの選手が5位になった。
その名をジム・シェアといった。
アメリカはアマチュアレスリングが非常に盛んで、五輪5位くらいじゃ、なかなか歴史に残らない。
このジム・シェアが名を残したのは、アメリカ五輪委(USOC)のCEOとして活躍したことだ。
IOC委員の買収問題という、ソルトレークシティ五輪の招致スキャンダルに揺れたUSOCを建て直し、昨年の北京五輪でアメリカが獲得した総メダル数110は、ロサンゼルス五輪(1984年)を除けば史上最高という成果も挙げた。

2016年夏季五輪シカゴ招致の、中心人物のひとりであったこのジム・シェアが、5日急遽USOCを辞任すると発表した。

僅か2日前、景気後退によりスポンサー収入の減少が見込まれるとして、USOCは、425人いる職員を15%まで削減、2009年予算から710万ドルの節減すると、自ら明らかにしたばかりだった。

人員削減したことが辞任の原因であるのか、現時点ではよく判らない。
が、シカゴ招致チームの地盤が、予想以上に脆弱であることは間違いないようだ。

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Comments

プレゼンテーション, シカゴの切り札はマイケルジョーダン, 日本の切り札は誰がいますか?

Posted by: Tokio | March 06, 2009 01:56 PM

あくまで予想ですけど、ハンマー投げアテネ五輪金メダリストの室伏広司氏だと思います。

世界中の五輪関係者で、室伏を知らない人はいません。
中京大で博士号を取得したこと
英語力
そしてドーピング選手に勝ったクリーンさ

室伏選手以外にはいないでしょう。

Posted by: 管理人 | March 06, 2009 02:32 PM

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