人類初の46秒台 100m自由形
昨年の北京五輪男子100m自由形で金メダルを獲ったアラン・ベルナール(フランス)が、人類初の46秒台を出した。ベルナールは、モンペリエで行われているフランス選手権同種目の準決勝で、46秒94の世界新記録をマークした。
従来の世界記録はサリバン(AUS)が北京五輪準決勝で出した47秒05だった。
なおベルナールは、現時点では国際水泳連盟(FINA)の認可が下りていないアリーナ社製の新型水着を着用したため記録の公認されない可能性もある。
100m自由形には常にタイムの壁があった。
初めて1分の壁を破ったのは、後にターザン俳優として活躍するジョニー・ワイズミュラー。
初めて55秒を切ったのはディック・クリーブランド。
そして夢の49秒台を最初に突破したのはジム・モンゴメリー。
以降、初の48秒台はローディ・ゲインズ、初の47秒台はピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド、初の46秒台が今回のベルナールとなる。
初めて1分を切った
58秒6 ジョニー・ワイズミュラー(米) 1922年
初の55秒台
54秒8 ディック・クリーブランド(米) 1954年
初の49秒台
49秒99 ジム・モンゴメリー(米) 1976年
初の48秒台
48秒95 ローディ・ゲインズ(米) 1981年
初の47秒台
47秒84 ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド(オランダ) 2000年
初の46秒台
46秒96 アラン・ベルナール(仏) 2009年
因みに五輪優勝タイムは下記の通り。最後の㎝は身長。
1972年 マーク・スピッツ (米) 51.22 183㎝
1976年 ジム・モンゴメリー (米) 49.99 196㎝
1980年 ヨルグ・ボイテ (東独) 50.40 不明
1984年 ローディ・ゲインズ (米) 49.80 186㎝
1988年 マット・ビオンディ (米) 48.63 200㎝
1992年 アレキサンドル・ポポフ (EUN) 49.02 200㎝
1996年 アレキサンドル・ポポフ (ロシア) 48.74 200㎝
2000年 ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド (オランダ) 48.30 193㎝
2004年 ピーター・ファン・デン・ホーヘンバンド (オランダ) 48.17 193㎝
2008年 アラン・ベルナール (仏) 47.82 196㎝
*日本記録は、先日の日本選手権で藤井拓郎が出した48秒73。
藤井はバタフライと個人メドレーを中心とした選手で、北京五輪では100mバタフライ6位、銅メダルを獲ったメドレーリレーでもバタフライを泳いだ。
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