IOC評価委員会 シカゴ滞在中
2016年夏季五輪に立候補している4都市を、IOCの評価委員会が訪問中だ。
世界同時不況下での視察とあって、財政面に特に注目した調査になると言われているが、最初の訪問都市シカゴのポイントについて、事前に読売新聞は次のように書いている。
6日の会議では、連邦政府も協力していることを示すために、米国国務長官のヒラリー・クリントン氏のこんなビデオが流された。
「2016年の五輪開催都市にシカゴが選ばれることに、アメリカ合衆国は両手を広げて歓迎します。」
ホワイトハウスは、招致への強力な支持を提供する意志を固めた。
シカゴの財政保証は、シカゴ市から5億ドル、イリノイ州から2億5000万ドル、そして大会が開けないような不足の事態の際にはさらに5億ドルまでが追加される。
そして、次の内容が評価委員会に強調された。
不況が伝えられるが、シカゴの経済は多様であること。
シカゴにはフォーチュン誌の企業番付に登場する会社の本社もあること。
マクドナルドやUSエアーのようなIOC、USOCのスポンサーもあること。
この日の会議で使われたビデオの冒頭に、フランク・シナトラのMy Kind of Townというシカゴを歌った歌が流された。
評価委員会はの面々は、モロッコ人のムータワキルや、ロシア人のアレキサンドル・ポポフ、フランス人のギー・ドルーなど往年の五輪金メダリスト等が顔を揃えている。が、果たして彼らはシナトラを知っていたか?
では、東京も歌で評価委員会を迎えるとしたら、何がいいだろう?
やっぱり東京五輪音頭だろうか?
シカゴは財政面の不安があるものの、IOCにとってシカゴ開催となれば、米国のTV局(NBC)のもたらす莫大な放映権(現在交渉はストップしている)が、さらに増える可能性がある。
だが、テロのリスク、さらには2002年冬、1996年夏、1984年夏と米国での五輪開催が多いこと、IOCスキャンダルの発信元が米国であったこと、招致委のトップが交代したりなどネガティブな要素も多い。
米国はほんとうは、挙げた手を下ろしたいのではないか?
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