都知事を悩ます都民の五輪開催支持
ムータワキル率いるIOC評価委員が日本を去った。
大きな失敗もなく、予定以上の視察だったと思う。
が、気になる点がある。
IOC調査による公式の東京五輪招致の支持率が、高くないようだ。
IOCの公式支持率調査は、この2月に4都市ほぼ同条件で実施されている。
この結果は、9月の視察の報告書の公表時まで、その数字を明らかにしないとしているのだが、それでも各都市の招致委には伝えられた。
新華社が伝えるところによればこうである。
石原慎太郎知事に示されたIOC公式調査の結果は、都知事にとって、それほど満足できないか結果かもしれません。 都知事は「世界最大の発行部数を誇る読売新聞による1カ月前の調査は、支持率が74%であることを示した。この数字は私たちを大いに勇気付けてくれた。」どうも公式の支持率はこれを下回ったらしい。
「確かに、前進していけば、数字は変わっていくものだ」と、都知事は言い足した。
読売新聞は、東京招致のオフィシャルスポンサーであり、新聞社は、五輪報道でかなり儲けている企業であることを考えると、読売の数字は、若干バイアスがかかっている、ということだろう。
シカゴも最近、有力紙のシカゴ・トリビューンと招致委員会の両方が、調査結果を公表しているが、2016年夏季五輪招致に対するシカゴ市民の現在の支持は両者によって異なっている。
シカゴ・トリビューン(2009年2月4・5日実施)
賛成 64%
反対 28%
シカゴ招致委員会 (2009年4月1日発表)
賛成 78%
支持率の高い順に並べるとこうではないかと予想する。
マドリード>リオ・デジャネイロ>東京・シカゴ
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