リオデジャネイロはダークホース? いや本命かも?
2016年夏季五輪招致レースにおいて、ダークホースと見られているのがリオデジャネイロだ。現在IOCの評価委員会一行は、リオに滞在中だ。
3月26日GAISFなどが主催する会議「スポーツアコード」で立候補都市4都市が招致演説をした。(既報済)
4都市の中で最も印象的で、熱烈なプレゼンテーションだったのがリオデジャネイロ。
ブラジル政府はリオ五輪を支援するために十分な経済力を持っており、2007年にリオで行われたパンアメリカンゲームでは、政府はスポーツ・インフラストラクチャーを作成するのを支援した。カルロス・ヌーズマン招致委会長が、なぜ南アメリカで五輪が開かれていないんだ!と訴えると、会場はリオに大きく賛同した。リオデジャネイロは、「なぜリオか?」に適切に答えた。
過去に南米の都市が五輪開催に名乗りを挙げたことは何度もある。
だが、いずれもうまく行かなかった。
最も票を集めたのが1956年大会。
ブエノスアイレスがメルボルンと壮絶な「初の南半球」を賭けた争いをし、4回目の投票でメルボルンが21-20でブエノスに競い勝った。
南米は、五輪よりもサッカーのW杯に関心が高い。
その為か、その後は本格的な招致はない。
2000年にブラジリア、2004年にブエノスアイレスとリオデジャネイロ、2012年にリオデジャネイロが名乗りを挙げたが、ブエノスは1次選考を通ったものの、ブラジル勢はいずれも正式立候補都市になれなかった。
特に最近は、2004年のアテネ五輪が、発展途上国の五輪招致に影響を及ぼしている。
アテネは、西ヨーロッパの名立たる国の首都と比べると、インフラ整備は遅れていたのは否めない。
IOCが、アテネ五輪準備の苦労から学んだ教訓は、五輪開催は、発展した社会インフラを持つ大都市に限る、というもの。
(じゃあ、北京はなんだってことになるが、中国は全体主義国だからまた別物)
2016年の一時選考でも、本当はドーハよりも計画は劣っていたものの、地域性を考慮され、正式立候補都市に残ったリオデジャネイロ。
とはいうものの、IOC委員でもあるカルロス・ヌーズマン招致委会長(招致委会長がIOC委員なのはリオのみ)の人脈、プレゼンテーション力は、大逆転を生むかもしれない。
●参考記事
東京招致のプレゼン評価は4都市中4位
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Comments
先進国のサロンがオリンピックなら、感動も消えてしまいそうな気がします。リオデジャネイロ頑張って欲しいものです。
Posted by: さくらぎちょう | September 14, 2009 10:36 AM
ポストされたコメントを削除するかどうかは、ブログの管理者の判断によると思います。 それ自体に異議はありません。 但し、真面目な意見にきちんと対応するのか、それとも少しでも自分の意見に合致しない意見には理由を述べずに削除するのか、ブログの信頼性にかかわってくるものと思います。このブログが後者に思えるのは残念です。 世の中一般的には、オリンピック招致運動そのものが、後者にも思える危惧もあります。 きっとまたこのコメントも削除されるのでしょうか?
Posted by: さくらぎちょ | September 23, 2009 12:51 PM
消していないですよ。
ただ、コメントの内容がどうこういうよりも、自分のサイトのURLはきちんと書いているにもかかわらず、メールアドレスは架空のものを書いていますよね。
どうみても、単に自サイトの宣伝のために書き込んでいる人がずいぶんと立派なご意見ですね。
Posted by: 管理人 | September 23, 2009 01:31 PM