東京都水道局 五輪招致のために予算倍増
新聞の折込に東京都水道局の「水道ニュース」が入ってきた。
一面の下部には、2016年東京五輪招致の広告がある。(下の写真)
東京都水道局は、公営企業会計でもちろん水道料金が収入源のはず、一体なぜ?
東京都水道局は2009年度当初予算に倍の18億7000万円を計上、CMなどを通じて水道事業だけでなく、五輪招致の“宣伝”もすることになったという。
09年度予算の内、その半分が「安全でおいしい水のプロジェクト」だ。
ちなみに07年度、08年度の予算は各1億円、これが09年度には9億2000万円に急増している。
首都圏にお住まいならば、電車の中のテレビモニター等で「東京水」のCMを見た方も多いだろう。最後に五輪招致のロゴが現われる、あれだ。
こうした「東京水」のCMや中吊り広告、ポスターにジャンジャンと、東京五輪招致を絡めて行こうという意向のようだ。
以前にも書いたことがあるが、都営地下鉄、都バスなど都の関連団体で五輪招致広告は頻繁に見ることができる。が、JRを含む他の鉄道では皆無だ。
IOC招致委の視察があって、都民の関心が高くなっている今こそ、こうした広報戦略が重要になる。
先日のIOC評価委の滞在中には、ペットボトル入りの「東京水」が滞在中の飲料水として配られた。
日本は世界でも稀有な水道水の飲める国でもある。
東京・水道というと、新しい制服用のワッペン約2万個を内規違反のデザインだとして、約3500万円かけて作り直していたことが4月にあった。
公費の無駄遣いと散々な指摘を受けていたが、こちらは東京都下水道局のはなしで、同じ地方公営企業ながら東京都水道局とは別物であるから念のため。
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