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June 18, 2009

麻生首相、ブラジル大統領、スペイン首相がビデオで登場 しかしオバマ氏は? ローザンヌから(3)

ローザンヌで行われた4都市のプレゼンテーションには、各国の元首クラスの人物がビデオで出演した。

日本は、自らも五輪選手だった麻生太郎首相。ブラジルはルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領、スペインはホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ首相だ。
ところが、アメリカのオバマ大統領だけはビデオに登場しなかったのだ。
これに対し、シカゴ側は、IOCが都市にプレゼンテーションで「有名人と高官」を使わないよう依頼されたから、としている。
本当だろうか。

ご存知のように、立候補している4都市のうち、シカゴだけが連邦政府による財務保証がない。
これはアメリカの法律に拠ったものなのだが、シカゴの高級紙シカゴトリビューンは、これは五輪招致のためのアキレス腱であり、17日のプレゼンテーションでも質問はここに集中したようだ。
政府の財務保証のないシカゴが、わざわざオバマ大統領をビオで登場させないとは?
これでは、連邦政府は財政面での関与はない、と自ら言っているようにも見える。

リオデジャネイロは、ブラジル中央銀行の総裁が、財政保証のためのメッセージをわざわざ送って来た。
一方、東京は招致事務総長の河野一郎氏が、我々は40億ドルをすでに確保したと強調した。
「東京は五輪のために最もしっかりした財政的土台を提供します。間違いなく40億ドルは今日、銀行にあります」と。

とはいうものの、シカゴのプレゼンそのものは、アメリカのそれまで多く好まれたハリウッドスタイルではなく、抱えている直面した問題を説明する平易なプレゼンで、全体としての評判は悪くいない。

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