新オリンピックスタジアムの建設費用は898億円
東京が2016年夏季五輪招致に成功すると、メインのオリンピックスタジアムは、中央区晴海に造られることになる。
このスタジアムは、開閉会式、陸上競技、サッカー決勝、マラソンのゴール地点となる予定だ。
現在も都の所有地であり、公園や広場として使われている。
10万人収容(仮設を含む)、その建設費用は898億円と見積もられている。
ライバルの各都市のメインはこのくらいの建設費用が見積もられている。
シカゴ 計画中 397.6millionドル
マドリード 計画中 287.2 millionドル
リオデジャネイロ 2007年完成 192millionドル
収容人数に違いはあるものの、シカゴですら建設費は東京の半額以下、既存のリオデジャネイロは東京の1/4か1/5に過ぎない。
リオデジャネイロは、開閉会式やサッカーの決勝にはマラカナンスタジアムを予定しており、ここでいうメインスタジアムは2007年に完成したヨハン・アベランジェスタジアムのことだ。
アベランジェ氏とは、ブラッター氏の前のFIFAの会長だった人物で、現在91歳。
競泳と水球のブラジル五輪代表だった人物で、IOC委員でもある。
このアベランジェ氏の名を冠した競技場は、2007年にリオで開催されたパンアメリカン競技会で、陸上競技の会場となった。
青いトラックがまぶしい、綺麗な競技場で、リオ五輪でも陸上競技を予定している。
昨年の北京五輪では、中国の威信を掛けた競技場がいくつも造られたが、中でも印象的なのはメイン競技場だった「鳥の巣」だろう。
この建設費用は495.9 millionドル。
現在も、中国国内、海外から多くの見物客が押し寄せている、北京市内有数の観光名所となっているが、3~5年後にショッピングセンターになると発表されている。
維持費は毎年6000万元(約882万米ドル)掛かる上、北京五輪後にもほとんどスポーツイベントは行われていないのが現状だ。
3~5年後には13億の民も五輪熱が冷め、観光名所としての役割を終えるという見込みなのだろう。
北京以前の五輪メイン会場は、どうなっているのだろうか。
●1996年 アトランタ五輪 319.3 millionドル
ターナーフィールドと名前を変えてMLBアトランタブレーブスの本拠地。
●2000年 シドニー五輪 854.5 millionドル
2003年ラグビーW杯の決勝を開いたほか、ラグビーユニオン、オージーフットボール、サッカー、陸上競技で使用されている。
五輪当時は仮設を含め11万人収容の五輪史上最大のスタジアムだったが、現在は8万5000人収容。
●2004年 アテネ五輪 497.6 millionドル
アテネのサッカークラブ2チームのホームにナルはずだったが・・・。
五輪のメイン会場の後利用は難しい問題だ。
東京の霞ヶ丘国立競技場は、陸上にサッカーに本当に良く活用されたと思う。
ところで東京五輪招致が成功すると、首都圏には2016年以降
国立競技場
味の素スタジアム
日産スタジアム
オリンピックスタジアム
と4つの巨大競技場(陸上競技兼用)が揃ってしまうのだが、どう使い分けるつもりなのだろうか?
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Comments
東京に決まっても国立で十分な気もしますが・・・(笑)
国立と比べたら交通の便が悪いし
後利用も大変そうです。
Posted by: kkenji1 | July 18, 2009 07:59 PM
国立は8レーンしかないので五輪開催には不適なんですよ。
詳しくは下記を見てください。
2016年東京五輪は晴海がメイン
http://olympico.cocolog-nifty.com/olympic_plus/2006/04/2016_4a41.html
Posted by: 管理人 | July 21, 2009 11:27 PM