フジヤマのトビウオ ローマで逝く
日本オリンピック委員会(JOC)元会長、日本水泳連盟元会長の古橋広之進さんが2日、世界水泳選手権が開かれているローマ市内のホテルで亡くなった。80歳だった。
アテネ五輪の競泳女子800mで柴田亜衣が金メダルを獲ったときに、メダルを授与したのが古橋広之進さんだった。
自由形の古橋さんが、自由形で日本人選手に金メダルを授与する、FINAも粋な計らいをした。
古橋さんは、戦後間もない時期の水泳界のスターであった。
1948年のロンドン五輪に戦争責任国として招待されなかった日本は、五輪の日程に合わせて競泳の競技会を開き、古橋さんの記録は五輪優勝タイムを上回った。
さらにその年の日本選手権、1949年のアメリカ遠征で400m自由形、800m自由形、1500m自由形で世界新記録を出し、日本復興のシンボル的存在だった。
合掌
▼ワンダースイマーは型破り 古橋さんの活躍を伝える1949年にシドニーで発行された新聞
▼1948年 古橋さんの世界新記録を伝える新聞 “JAP”と書かれている
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