サマランチ・ジュニア マドリードは五輪史に残る大会を開催できる
8月28日 IOC委員のファン・アントニオ・サマランチJrは、マドリードがオリンピック史上で最も忘れられない大会を主催できると信じていると記者会見したという。
サマランチJrとは、前IOC会長の息子だ。
この前会長のアントニオ・サマランチ氏とは、五輪の肥大化、商業主義化、プロ化に大変功績があり、さらには五輪招致を巡るIOCスキャンダルの元凶であった人物だ。
サマランチ父が、IOC会長を辞めたのが2001年のモスクワIOC総会。
自らと交代するかのようにIOC委員に押し込んできたのが、サマランチJrだった。
先述のIOCスキャンダルが発覚したのが1999年、サマランチが息子をごり押ししたのは2001年、IOCスキャンダルのわずか2年後にはこんな勝手振る舞いが、まかり通っていた。
ジュニア氏の、このときの肩書きは国際近代五種連盟第一副会長だが、自身が特にスポーツをやってきたという実績は、父親同様にない。
ジュニア氏がなぜIOC委員になれたのか?父親の影響力以外にない。
息子をIOC委員にした際の記者会見で、サマランチは、過去に親子でIOC委員になった9例のすべて読み上げ、「特に問題はない」と胸を張ったという。
先の衆議院議員選挙では、マニフェストに世襲制限が盛り込まれた結果、初当選を果たした158人中、世襲は11人に減った。
とはいうものの、全体での世襲議員は90名に昇るそうだ。
▼長野五輪閉会式でのサマランチ氏 アリガトナガノ サヨナラニッポン
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Comments
ドイツの専門誌で、東京は招致の最高位にあると書かれてたらしいですよ。
Posted by: 石井 | September 02, 2009 05:28 PM