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September 27, 2009

史上初 五輪招致プレゼンテーションに現役総理大臣登場

FNNによれば鳩山首相が、2016年夏季五輪の東京招致実現のため、デンマーク・コペンハーゲンで開かれるIOC総会への出席を決めたことが明らかになった。

日本の五輪招致は、戦前から数えて10回目だが、史上初めて現職の総理大臣が、招致プレゼンテーションをするこことになった。
鳩山氏の知名度は、カルロス国王やルラ大統領には劣るかもしれないが、政権交代を成し遂げた事実は広く伝わっている。
そして、スタンフォード大学大学院修了という経歴もプラスになる。


鳩山首相は、高校は都立小石川高校に学んだ。
小石川ファミリーの中には、意外な人物がいる。
現役IOC委員であり、元日本サッカー協会会長の岡野俊一郎氏である。
両氏は小石川だけでなく、東大でも先輩となる。
鳩山首相は工学部卒業、岡野氏は理科二類に入学したが6年間在学し、文学部を卒業したという経歴を持つ。

さて、2012年五輪がロンドンに決まった際に、抜群の存在感を示したのが当時のブレア首相だ。
一部メディアは、ブレア氏がIOC総会のプレゼンにも参加したと書いているが、これは大きな間違い。
プレゼンにはビデオのみの登場。
サミットを控えていたため、投票時にはシンガポールを離れていた。
ただ、現地での総会前のロビー活動は活発だった。

ブレア氏は、シンガポールに赴く前に全てのIOC委員の一人一人に、「いつ、どこで会えるか」という電子メールを送り、20人を超えるIOC委員に会った。(40人・60人という説もある)
北朝鮮のIOC委員に張雄氏という人物がいる。
この張雄IOC委員の誕生日には、花束を持って会ったという。
当時、招致レースはパリが大本命。
ロンドンは逆にパリに4票の差をつけて番狂わせを演じた。
ブレア氏が10票上乗せしたと分析されている。

岡野俊一郎さん、後輩の鳩山首相をIOC委員にどんどん紹介してください。

●参考記事
2005年のロンドンのプレゼンを見てきた。

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