政治の駆け引きに使われる五輪招致
フランス・ブラジル両国政府は7日、フランス製ラファール戦闘機36機を、ブラジルが購入するに合意したと発表した。
サルコジ仏大統領が現在ブラジルを訪れており、合意発表は両国首脳会談後に明らかにされた。
フランスは、同戦闘機の技術移転をブラジルに認め、同国がこの技術を応用した戦闘機開発、他国への売却も認めているという。
購入金額金額は推定で4億ドルから7億ドルの間と見られている。
五輪招致が、政治の駆け引きに使われる典型的な例だ。
昨日、ブラジル訪問中のサルコジ・フランス大統領は、ルラ・ブラジル大統領と会談し、2016年夏季五輪の開催地に立候補しているリオデジャネイロを全面支援すると表明したばかりだった。
ラファール戦闘機は、フランス・ダッソー社が開発し、総帥セルジュ・ダッソーはサルコジの盟友として知られている人物だ。
一方、2016年五輪招致を東京と争うブラジルとスペインの、2014年冬季・2016年夏季五輪テレビ放映権額が決まった。
ブラジルは2億1000万ドル
スペインは1億ドル
ブラジルが、2010年冬季・2012年夏季五輪に対し支払うテレビ放映権は、わずかに6000万ドル。
地元開催になることを見越してか、3.5倍に膨れ上がっている。
スペインは、2012年まではEBU(欧州放送連合)による一括契約のため、比較になる数字はない。
もちろん、日本も米国も、ブラジルやスペイン以上に毎回の五輪放映権は払っているが、交渉は10月2日の開催地決定後に予定されている。
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