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October 22, 2009

悲劇 世界体操銅メダルから帰宅途中に交通事故死

Ryazano
ロンドンで開催されていた世界体操選手権の男子個人総合で銅メダルを獲得したユーリ・リャザノフ(ロシア)が20日、モスクワから自宅がある東部の都市ウラジーミルに向かう高速道路を運転中に衝突事故を起こし、死亡した。世界選手権から帰る途中だった。
リャザノフは22歳。
今年のロシア選手権の個人総合を制し、欧州選手権3位、世界選手権3位と将来を嘱望されていた。


こうした事故死のニュースを聞くと、必ず思い起こすのがボクシング世界フライ級王者大場政夫だろう。
1973(昭和48)年1月2日
世界王者・大場政夫はタイのチャチャイ・チオノイとのタイトル防衛戦を戦った。
大場は23歳で5度目の防衛戦、チャチャイは30歳、誰もが大場の圧勝を確信していた。
ところが、1R 大場の左のガードが下がったすきを狙って、チャチャイの右ロングフックが顔に飛んだ。
チャチャイが追い打ちをかけ、大場は右のロングフックを、あごに受け倒れた。
8カウントで大場はやっと立ち上がったという苦戦の序盤だった。

結局12R 大場は立て続けに3回のダウンを奪い、チャチャイをノックアウトする。
5度の防衛は、白井義男が持つ日本人のフライ級防衛記録を塗り替えた新記録だったのだが、悲劇はそのわずか3週間後に起きた。
首都高速を走っていた大場は、スピードを出し過ぎて事故を起こし即死、チャンピオンのまま帰らぬ人となった。

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