もし、マドリードが勝つならば、89歳のサマランチ氏の最後の置き土産だ
89歳のサマランチ前IOC会長は、マドリードのプレゼンの最後に出てきて、こんなことを言った。
「私の人生は、今まさに最後にある。
2016年に私の国が、五輪とパラリンピックを開催することができれば光栄だ。」
現IOC委員は、必ずしもサマランチ時代に委員になった人ばかりではない。
が、よぼよぼになって、小さくなった前会長に懇願されたら、マドリードに入れちゃうかも知れない。
さて、残念ながら2次で敗退した東京のプレゼンメンバーは、以下の通り。
我ながら、河合純一さんの登場は見事に当てた。
東京五輪招致プレゼンテーション(登場順)
三科 怜咲 (15歳の体操少女)
猪谷千春 IOC副会長
鳩山由紀夫首相
石原慎太 郎 都知事
河野一郎 招致委員会事務総長
荒木田祐子 招致委員会理事・五輪金メダリスト
河合純一 パラリンピック金メダリスト
田口亜希 パラリンピック代表
小谷実可子 招致委員会理事・五輪銅メダリスト
室伏広治 五輪金メダリスト
竹田恒和 JOC会長
岡野俊一郎 IOC委員
鳩山首相のスピーチだが、後半部分がいただけない。
東京は安全性と環境の持続性の未来のモデルとなる役割を果たせる立場にある。
すべての人が東京で、人類が自然との調和を図りながら奮闘していることを目の当たりにするだろう。
これは新しい五輪精神ともいえ、人類と自然の原則で私たちを未来に導いてくれる考えだ。
東京は、大都市がいかにして環境を損なうことなく繁栄できるかを世界に示すことになるだろう。
これでは、世界環境博覧会の招致スピーチであって、五輪招致のスピーチではないよ。
The comments to this entry are closed.
Comments
私の予想以上に心に響くスピーチをしてますね。特に体操の謎の少女は感動しました。委員の心にも少なからず環境五輪の大切さが伝わったのではないでしょうか?
Posted by: 石井 | October 02, 2009 05:59 PM
若きアスリートの映像も良かったですよ。
ロゲ会長はこういうのが好きなんですよ。
Posted by: 管理人 | October 02, 2009 06:24 PM
アジアのIOC委員は東京を選んでくれるか...
Posted by: 石井 | October 02, 2009 11:25 PM
東京 2次脱落. プレゼンテーションは一番立派だった. どうせ支持率 55% 国民が支持しなかった... 確かにヨーロッパ IOC 委員たちが 40人が越えるからマドリードが生存したようです. 北京から 8年憂慮されて来た東京は 2次で脱落. ロンドンと Sochiに引続いたマドリードは 3次で生存. おもしろい.
Posted by: Tokio | October 03, 2009 12:56 AM
1964年五輪も1960年で一度落選した。2020年を目指そう!!
Posted by: 石井 | October 03, 2009 01:06 AM
世界経済が悪化した昨今、その原因を生み出した主要先進国の日米の国内経済の悪化は進行中であり、同様に利権獲得で成長してきたオリンピック。
それらを見れば今回の東京落選は当たり前。
その様な事に今国民の血税を使うべきではなく、むしろ落選したことを歓迎したい。
Posted by: 落選当たり前 | October 03, 2009 01:31 AM
落選当たり前/
最近のオリンピックは黒字を現わしています. しかも東京はもう 40億ドルを確保, 追加的な国民税金が必要ない.
Posted by: Tokyo | October 03, 2009 01:59 AM
Tokioさんいつもありがとう。
落選当たり前 様
都が公表していた計画では新オリンピックスタジアムなどの競技施設と選手村、メディアセンターの整備費計4956億円。これに対しこの4年で4000億円の五輪基金を積んでいました。
本大会の予算は3100億円。大会運営費1810億円、仮設施設の整備費820億円などを、IOCからの分配金1090億円、チケット収入780億円、国内のスポンサー収入730億円などで賄う計画でした。
決して税金はゼロではないですが、1964年当時に1兆円使った東京五輪とは、まったく状況は違います。
招致費用については、NPO法人である東京招致委員会は、計書類の開示義務があり、都の招致本部によるものも含めて税金を使った支出については情報公開請求ができますので、ご自身であたって見たらいかがですか。
Posted by: 管理人 | October 03, 2009 07:57 AM
管理人さん、仮に東京が2020年のオリンピックに立候補すれば、現時点で勝算はあると思いますか?やはり、2018年のピョンチャン次第でしょうか。
Posted by: 石井 | October 03, 2009 10:48 PM
追加ですが、東京が訴えてきたことは、一つも間違えてなかったと思います。あの体操の少女が言っていたように、これから環境問題が悪くなれば、スポーツをやることが出来なくなるかもしれないということは、少なからず、IOC委員の心の中に、「東京のような考えは今後の五輪のあり方を考える面でも重要だ。しかし今回はリオを優先させたい。」と、反映されたと思います。もし私がプレゼンをしていたら、「気候変動が起き、水不足に陥ったとき、プールで泳ぐための水なんてあるのでしょうか。夏の気温が上昇して屋外でスポーツを楽しむ事ができなくなったらどうしますか?または冬の気温が高くなり、雪が降らなくなったら、ウィンタースポーツを楽しむ場所が少なくなってしまいませんか?これらの問題が不安だと思うあなた、東京を選んで下さい。我々東京は、オリンピックの力がこれらの課題を解決出来ることを信じています。そして皆さんも信じてください。それを出来るのが東京です。待っていてください。必ず我々は実行します。
Posted by: 石井 | October 03, 2009 11:35 PM
石井さんの「気候変動が起き、水不足に陥ったとき・・・」
というスピーチ内容すばらしいです。
平昌が仮に2018年に決まると確かに2020年はきつくなりますけど、夏と冬は別物、という考えもありますし、世界の人口の6割がアジアに集中している現代では、もっとアジアの発言力があってしかるべし、という考えもあります。
平昌もハルビン、ミュンヘン、アネシー等 強敵がたくさんあるのですんなり勝てるとも思えません。
Posted by: 管理人 | October 04, 2009 07:10 AM