夏冬の両五輪に出た超人たち(3) 夏冬両五輪で金メダルを獲ったエディー・イーガン
1932 LakePlacid
ボクシングにライトヘビー級という階級がある。
このクラスの体重は75-81kg。
現在ではスーパーヘビー級、ヘビー級に次いで3番目に重いクラスだ。
ローマ五輪で優勝したのはモハメッド・アリことカシアス・クレイ。
プロでそのアリに判定勝ちし、その4ヵ月後に判定負けしたレオン・スピンクスは、モントリオール五輪の金メダリストだ。
この階級が五輪種目になった1920年のアントワープ五輪で、初代王者に輝いたエディー・イーガン(アメリカ)は、五輪史に残る存在だ。
というのも、夏季・冬季両五輪で金メダルを獲得した唯一の男だからだ。
イーガンは4年後のパリ五輪には、1階級上げてヘビー級に挑戦した。が、1回戦で敗退。
引退を余儀なくされた。
8年後、イーガンは4人乗りボブスレーのメンバーとして、レークプラシッド冬季五輪にやって来た。
なぜイーガンが、ボブスレーを始めたのか、このあたりの詳細は良く判らない。
が、2個目の金メダルを手にすることになる。
このとき地元アメリカは2チームが出場し、金銀を独占している。
行政刷新会議の仕分け人に「マイナー競技」と名指しされたボブスレーだが、日本での競技人口は約50名。
先にも元ソフトボール五輪代表の高山樹里が、バンクーバー五輪を目指して挑戦したことは記憶に新しい。
過去に陸上短距離でソウル・バルセロナ両五輪に出場した青戸慎司が長野五輪のボブスレー4人乗りに出場したことがある。
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