スピードスケートでも 日本の前に立ちはだかる韓国勢
2010 Vancouver
スピードスケートのW杯は13日に閉幕したソルトレーク大会で五輪前の日程を終えた。
前半戦の成績により、男子500mは加藤条治、長島圭一郎、女子500、1000mは小平奈緒と吉井小百合、同3000mは穂積雅子の5人がバンクーバー冬季五輪代表に内定した。
また、男女の団体追い抜きも出場権を獲得した。
1984年のサラエボ五輪で北沢欣浩が銀メダルを獲得して以降、2002年ソルトレークシティー五輪まで、日本勢は毎回メダルを獲得してきたが、前回トリノ大会では及川佑の4位が最高、連続メダルが途絶えた。
500mの日本の枠は4。
加藤、長島以外にも11日に34秒27の日本新を出した及川佑もおり、十分メダルが狙える選手が揃う反面、500mは誰が勝つか判らない混戦にある。
ショートトラックでは圧倒的に強く、フィギュアでも金メダル候補の金妍兒を擁する韓国勢が、ここでも日本の前に立ちはだかっている。
W杯前半戦の8レースの優勝は、韓国の李奎カクが3連勝中。
大ベテラン31歳の李康セキ(韓国)、ポウタラ(フィンランド)、フレデリクス(米)、加藤、長島が1勝ずつしており、国別でみれば韓国4勝、日本2勝。
韓国勢が500mで金メダルを獲れば、ショートトラック以外では初の金メダルになる。
ほかにも地元カナダの選手で、今季限りでの引退を表明しているウォザースプーン。
1000m、1500mの金メダル候補だが、筆者は500mのダークホースと見るアフリカ系米国人シャニ・デービスもいる。
ウォザースプーンも随分古い選手だ。
W杯通算67勝は史上最多ながら、五輪のメダルは長野の500mの銀のみ。
金メダルを獲った160センチ強の清水宏保の隣にいた190センチの長身の男を覚えているだろうか、それがウォザースプーンだ。
●今季W杯500m前半戦の結果
ベルリン |
11月6日 |
|
|
1 |
34秒8 |
李康奭 |
韓国 |
2 |
35秒02 |
李奎ヒョク |
韓国 |
3 |
35秒13 |
長島圭一郎 |
日本 |
ベルリン |
11月8日 |
|
|
1 |
35秒06 |
Tucker FREDRICKS |
米国 |
2 |
35秒10 |
李康奭 |
韓国 |
3 |
35秒10 |
李奎ヒョク |
韓国 |
ヘーレンフェーン |
11月13日 |
|
|
1 |
34秒98 |
長島圭一郎 |
日本 |
2 |
35秒00 |
Tucker FREDRICKS |
米国 |
3 |
35秒07 |
Ronald MULDER |
オランダ |
ヘーレンフェーン |
11月14日 |
|
|
1 |
34秒98 |
加藤条治 |
日本 |
2 |
35秒02 |
Jan SMEEKENS |
オランダ |
3 |
35秒13 |
李康奭 |
韓国 |
カルガリー |
12月4日 |
|
|
1 |
34秒38 |
Mika POUTALA |
フィンランド |
2 |
34秒45 |
加藤条治 |
日本 |
3 |
34秒45 |
Jamie GREGG |
CAN |
カルガリー |
12月5日 |
|
|
1 |
34秒28 |
李奎ヒョク |
韓国 |
2 |
34秒38 |
Mika POUTALA |
フィンランド |
3 |
34秒50 |
Tucker FREDRICKS |
米国 |
ソルトレーク |
12月11日 |
|
|
1 |
34秒26 |
李奎ヒョク |
韓国 |
2 |
34秒27 |
及川佑 |
日本 |
3 |
34秒31 |
Mika POUTALA |
フィンランド |
ソルトレーク |
12月12日 |
|
|
1 |
34秒26 |
李奎ヒョク |
韓国 |
2 |
34秒28 |
李康奭 |
韓国 |
3 |
34秒35 |
Tucker FREDRICKS |
米国 |
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