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December 15, 2009

スピードスケートでも 日本の前に立ちはだかる韓国勢

2010 Vancouver

スピードスケートのW杯は13日に閉幕したソルトレーク大会で五輪前の日程を終えた。
前半戦の成績により、男子500mは加藤条治、長島圭一郎、女子500、1000mは小平奈緒と吉井小百合、同3000mは穂積雅子の5人がバンクーバー冬季五輪代表に内定した。
また、男女の団体追い抜きも出場権を獲得した。

1984年のサラエボ五輪で北沢欣浩が銀メダルを獲得して以降、2002年ソルトレークシティー五輪まで、日本勢は毎回メダルを獲得してきたが、前回トリノ大会では及川佑の4位が最高、連続メダルが途絶えた。

500mの日本の枠は4。
加藤、長島以外にも11日に34秒27の日本新を出した及川佑もおり、十分メダルが狙える選手が揃う反面、500mは誰が勝つか判らない混戦にある。

ショートトラックでは圧倒的に強く、フィギュアでも金メダル候補の金妍兒を擁する韓国勢が、ここでも日本の前に立ちはだかっている。
W杯前半戦の8レースの優勝は、韓国の李奎カクが3連勝中。
大ベテラン31歳の李康セキ(韓国)、ポウタラ(フィンランド)、フレデリクス(米)、加藤、長島が1勝ずつしており、国別でみれば韓国4勝、日本2勝。
韓国勢が500mで金メダルを獲れば、ショートトラック以外では初の金メダルになる。

ほかにも地元カナダの選手で、今季限りでの引退を表明しているウォザースプーン。
1000m、1500mの金メダル候補だが、筆者は500mのダークホースと見るアフリカ系米国人シャニ・デービスもいる。


ウォザースプーンも随分古い選手だ。
W杯通算67勝は史上最多ながら、五輪のメダルは長野の500mの銀のみ。
金メダルを獲った160センチ強の清水宏保の隣にいた190センチの長身の男を覚えているだろうか、それがウォザースプーンだ。

●今季W杯500m前半戦の結果

ベルリン

116

1

 348

李康奭

韓国

2

 3502

李奎ヒョク

韓国

3

 3513

長島圭一郎

日本

ベルリン

118

1

 3506

Tucker  FREDRICKS

米国

2

 3510

李康奭

韓国

3

 3510

李奎ヒョク

韓国

ヘーレンフェーン

1113

1

 3498

長島圭一郎

日本

2

 3500

Tucker  FREDRICKS

米国

3

 3507

Ronald  MULDER

オランダ

ヘーレンフェーン

1114

1

 3498

加藤条治

日本

2

 3502

Jan  SMEEKENS

オランダ

3

 3513

李康奭

韓国

カルガリー

124

1

 3438

Mika  POUTALA

フィンランド

2

 3445

加藤条治

日本

3

 3445

Jamie  GREGG

CAN

カルガリー

125

1

 3428

李奎ヒョク

韓国

2

 3438

Mika  POUTALA

フィンランド

3

 3450

Tucker  FREDRICKS

米国

ソルトレーク

1211

1

 3426

李奎ヒョク

韓国

2

 3427

及川佑

日本

3

 3431

Mika  POUTALA

フィンランド

ソルトレーク

1212

1

 3426

李奎ヒョク

韓国

2

 3428

李康奭

韓国

3

 3435

Tucker  FREDRICKS

米国

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