苦戦が続くジャンプ岡部孝信
2010 Vancouver
バンクーバー五輪のジャンプの日本代表の座を掛けたW杯が、欧州で行われている。
スイス・エンゲルベルクでの個人第6戦(HS137m、K点125m)で、伊東大貴が日本ジャンプ勢で今季初の表彰台となる3位に入り、バンクーバー五輪代表を確実にした。
2回目が悪天候で中止になったため、134・5mの132・6点で3位につけた1回目の順位が成績となった。
現在W杯ランクは9位、安定した結果を出し、団体戦だけでなく、個人戦での活躍も期待できそうだ。
日本の五輪代表は、ジャンプ週間終了後の1月6日の同ランク上位5人が選出される。
W杯の競技システムは、60名前後の選手が予選を行い、上位50選手が本選に進む。
これにシード権を持つ選手が加わり、本戦に向かう。
1回目のジャンプの上位30人が2本目に進み、これらの選手はW杯ポイントを得る。
伊東のほかの日本勢は、栃本翔平、葛西紀明がW杯得点を重ねているが、竹内択、湯本史寿は厳しい状態が続いている。
そして39歳の大ベテラン岡部孝信が最もきつい状況にある。
遠征中に腰を痛め、予選落ちが5回。
唯一本戦に進んだリレハンメルでも33位。
ジャンプ週間の遠征は辞退するという。
これはすなわち、五輪代表入りに赤信号という状況だ。
1994年のリレハンメル五輪団体銀メダルであり、長野五輪の金メダルメンバーの最後のひとりだが、果たしてバンクーバーに辿り付けるだろうか。
●W杯ジャンプ 日本選手の結果(数字は順位)
●W杯ジャンプランキング
9位 170pts伊東大貴
20位 74pts栃本翔平
22位 63pts葛西紀明
45位 8pts竹内択
51位 3pts湯本史寿
順位なし 0pts岡部孝信
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