冬季オリンピックで最もメダルを獲っている国はどこだ?
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1896年の第一回近代五輪から、一昨年の北京五輪までの夏季五輪の国別総メダル獲得数は、①アメリカ②旧ソ連③イギリスの順で、その数はそれぞれ2197個、1122個、678個となる。
今は亡き2位ソ連と3位イギリスとの差は大きく、アメリカ、旧ソ連の順位は今後も変わることはないだろう。
ちなみに日本は11位の335個、中国は13位の286個のメダルを獲得している。
中国の本格的なIOCへの復帰は1984年。
1920年のアントワープ五輪で最初のメダル(テニス、銀)を獲った日本は、60年以上もあとから参加した中国に間もなく抜かれる状況にある。
(まるでGDPみたいだ)
では、冬季五輪に限って最も多くのメダルを獲得した国はどこだ。
アメリカ、旧ソ連、それともドイツか?
答えはちょっと意外な国 ノルウェーだ。
夏季五輪で金メダル50個を含む136個のメダルを獲得しているノルウェーは、冬季五輪では金メダル98個を含む280個のメダルを獲得している。
下記に比べて圧倒的に種目の少ない冬季五輪で、しかも人口僅かに481万人のノルウェーがトップになるとは、いかに際立ったウィンタースポーツ大国であるか判るだろう。
ノルディックスキーを、ノルウェーが発祥であるという記述をしばし見かける。
が、ノルディックとはスカンジナビア地方=ノルウェー、スウェーデン、デンマーク(但しデンマークは雪が降らない)を指し、この地が全てのスキーの発祥である。
また、ドイツ語圏ではスカンジナビア地方にフィンランドを含み、英語圏ではそれに加えてアイスランドを含む。
日本では英語圏の影響により、北欧諸国=スカンジナビア諸国とすることが多い。
●冬季五輪 (1924-2006)の国別メダル獲得数
*旧ソ連には1992年のEUN(旧ソ連の合同チームを含む)
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冬季オリンピック 栄光と挫折の物語
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