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March 04, 2010

日韓ボブスレー台所事情 仕分け人を見返せることはできたのか?

昨年暮、政府の予算概算要求のムダを洗い出す、行政刷新会議の「事業仕分け」なるものが行われた。
JOC、日本体育協会などへの文科省からの補助金32億9600万円が「縮減」の評決を受けた。
その際、仕分け人の1人は
ボブスレーやリュージュなどマイナースポーツに補助金をつぎ込んでもメダルに届かないのでは
と質問したという。
さらに
『五輪は参加することに意義がある』はずだったが、今はメダルに意義があるのか
と、まで言った。

果たして、ここまで言われた日本のボブスレーは、バンクーバー五輪でどんな結果を残したのか。


●バンクーバー五輪 ボブスレー日本男子代表
男子2人乗り
参加27チーム中21位
男子4人乗り
参加25チーム中21位 2本目に転倒によりタイムをロス。
とどちらも決勝の4本目に進めなかった。


4人乗りに、日本以外にボブスレーに参加したアジアの国があった。
韓国だ。
その韓国は、3本目までに20位内に入り決勝進出、最終19位と日本を上回った。

韓国のボブスレーの五輪参加は史上初。
ソリの一番前に乗る選手をドライバーと呼ぶが、韓国のドライバーを務めたのは姜光倍 36歳。
開会式の旗手を務めた人物でもある。

姜は、ボブスレーは初参加ながら、五輪は4回目。
元々はアルペン選手、大怪我によりソリに転向。
長野ではリュージュを、ソルトレークシティとトリノではスケルトンを、そしてバンクーバーで待望のボブスレーに参加できた。

仕分け人氏は
「『五輪は参加することに意義がある』はずだったが、今はメダルに意義があるのか」
と的外れなことを言ったが、五輪は参加できるまでが難しいのだ

ボブスレーは競技人口が少ない。
日本は約50人、韓国は4人。
メンバーを集めるところから始まる。
姜光倍以外の韓国の選手は、陸上短距離、重量挙げ、陸上やり投げの元選手だ。
日本チームの宮内優も、昨年までは陸上円盤投げの選手だった。

ソリ。
日本は最新のものを購入することができず、ラトビアから借りたそうだが、韓国は1億ウォンのソリを政府と江原道に買ってもらった。

お金
2009年度 日本ボブスレー・リュージュ連盟は、国庫補助金に基づく強化費として約1700万円、サッカーくじのtotoから330万円の合計2000万円強が支給された。

とはいうものの、ソリはかさ張り重い。
海外遠征では機材運搬だけで年間数100万円がかかり、選手には1シーズンで100万円以上の自己負担がある。
今季日本チームも、欧州開催のW杯への転戦が資金不足でできず、獲得ポイントの低い米国での下部ツアー転戦を余儀なくされた。
そして地道に下部ツアーでポイントを稼ぎ、やっと五輪の舞台が踏めた。

一方の韓国。
韓国の五輪選手というと、潤沢な資金が国からもらえている印象があるが、それはメダルが獲れそうな一部の種目のみのこと。
ボブスレー代表選手の1カ月の練習手当は60万-70万ウォン(約4万6300-5万4000円)でしかない。
練習は1年に130日余り行われるため、年間200万-300万ウォン(約15万4000-23万2000円)の手当しかない。
また、韓国内には専用コースがなく、五輪選考会は長野のスパイラルで行われた。

ドイツなど強豪国はボブスレーだけで年間億単位の強化費があり、F1の技術を転用した3000万~5000万円のそりを使って、ほぼ1年中練習をしているのが現状だ。

Bob




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Comments

常々思ってましたがボブスレーほど国の総合力が問われるスポーツもなかなかありませんね

パイロットの育成・ブレーカーの育成・そりの開発
三位一体とならねば勝利を目指すことができません

ブレーカーはその国のアスリートの総合力が問われ、ソリはその国の工業力・開発能力が問われる
そしてパイロットの操縦能力
もちろんコースの維持管理費も必要です

どれも日本には厳しい項目ばかりですね・・・
ソリの開発も昔自動車メーカーに依頼したそうですが立ち消えになったようですし

Posted by: boat-boy | March 04, 2010 at 08:15 PM

韓国は今回日本に勝ったことに気をよくして、ボブスレーに力を入れそうな気がします。

そして平昌五輪が決まれば、一年中本番のコースで練習して、五輪ではメダルを掻っ攫う、なんてこともあるのではないかと思いますよ。

Posted by: 管理人 | March 05, 2010 at 01:23 PM

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