W杯のテレビ放映権に関する問題です。
次の3カ国の内最も高額のテレビ放映権を支払った国はどこでしょう?
①日本・・・サッカー人気が落ちているとはいえ、電通の地元、安くは買えません
②中国・・・代表チームはは2大会予選敗退、けど13億の民の力は絶大です
③アメリカ・・・94年のアメリカ大会は史上最高の観客を集めたし、意外とサッカーを見ている人はいます
放映権は、どの通貨で契約しているか、いつ契約したかによって微妙に為替のずれが出てしまうため、報道等に出てくる数字と必ずしも一致するわけではないところをご了承いただきたい。
日本はNHKと民間放送の連合体であるジャパンコンソーシアム(JC)が日本円で170億円で放映権を購入た。
これが米ドル換算で1億9000万ドル。
中国はCCTV中央電視台が20億元で契約し、同様に米ドルに換算して2億9200万ドル。
アメリカはウォルト・ディズニー社を親会社とするESPNが1億ドル。
これとは別にユニオンビジョンが3億2500万ドルで契約しており、合計4億2500万ドルとなる。
アメリカの場合は、ESPNは英語による放送、ユニビジョンはスペイン語による放送と棲み分けされている。
よって答えは
①アメリカ②中国③日本の順だ。
先にも書いたように中国のサッカーは2大会連続でアジア予選を突破できず、出場しないにも拘らずこの巨額だ。
仮に次回中国が出場できたら?あるいは将来、W杯中国開催にでもなったらFIFAはどんな額を吹っかけてくるか?恐ろしい気もする。
1994年のアメリカ大会が総観客数3,587,538人、1試合平均 68,991人という驚異的な数字を残したのもヒスパニック系の住民が大挙してスタジアムに詰め掛けたためだ。
近年、MLSが興行的にもうまくいって、サッカーがアメリカの英語を話す人たちにも随分受け入れられているのだろう。
先日のイングランド対アメリカは、9%の視聴率を稼いだという。(個人視聴率で前番組を含めず試合のみ)
しかもこの試合はESPNではなく親会社のABCの放送だった。
アメリカ向けの放映権4億2500万ドルはFIFAが1カ国と契約した額としては史上最高だが、ヨーロッパはどうなっているのか?
ヨーロッパは全体で10億ユーロ。
米ドル換算で、アメリカを3倍近く上回る12億3780億ドルとなる。
英仏独伊の4カ国が、単独でFIFAと交渉するという話もあったが、今回はなかったようだ。
五輪は2016年分から個別契約になってきているし、W杯も近い内にそうなると思われる。
その方が、FIFAの取り分は大きくなる。
The comments to this entry are closed.
Comments