地元開催でもいいところの全くなかったスペイン 1982年大会
今朝の準決勝2試合目、スペインはドイツを1-0で下して初の決勝進出を決めた。
2008EUROとの2冠が見えてきた。
無敵艦隊と例えられるスペインだが、1982年自国開催だったスペイン大会では、こんな調子だったのだ。
1950年大会で4位に成ったことはあったが、予選落ちか本大会に進出しても1次リーグ敗退が常だったスペイン。
1982年大会開催国のスペインは、予選リーグ1分1敗でユーゴスラビア(当時)戦を迎えた。
前半0-1で1勝1分のユーゴスラビアにリード許していた。
ところが、ペナルティーエリア外のユーゴスラビアのタックルに、主審は何とPKを与える。
明らかペナルティーエリア外でのファールだったにもかかわらず。
しかも、ユーゴスラビアのGKが一度は止めたのに、事前に動いたとしてやり直しとなり、結局スペインがその試合をものにして、2次リーグに進出を果たした。
ベオグラードの自宅でテレビ観戦していた若き日のドラガン・ストイコビッチもこの場面には激怒したといわれている。
とはいえ、スペインは、2次リーグでも1勝もできず、24か国中12位という結果に終わった。
国内リーグは世界有数の繁栄を見せ、2008年の欧州選手権に優勝したスペインも昔はこんなもんだったのだ。
(1次リーグ)
スペイン 1 - 1 ホンジュラス
スペイン 2 - 1 ユーゴスラビア
スペイン 0 - 1 北アイルランド
(2次リーグ)
スペイン 0 - 2 西ドイツ
スペイン 0 - 0 イングランド
1勝1敗3分け
24か国中12位
優勝 イタリア (3回目)
準優勝 西ドイツ
3位 ポーランド
4位 フランス
この大会は特筆すべきことがある。
クウェート対フランスの試合で アラン・ジレス(フランス)のゴールにクウェートの王子がクレームを付け、取り消しにしてしまったのだ。
この王子は、後にイラク軍のクウェート侵攻の際に殺されてしまったが、近年ハンドボールで話題となった「中東の笛」のファハド王子の父親である。
ヨーロッパの人にとってこの試合は衝撃だったのだろう。
たくさんの動画やサイトがある。
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