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July 27, 2010

中村祐造さん死去

1972年ミュンヘン五輪男子バレーボールで、全日本が金メダルを獲得した時の主将の中村祐造さんが、視床出血のため20日に大阪・堺市内の病院で亡くなっていたことが26日、分かった。68歳だった。
猫田さん、南さん、中村さんと、ミュンヘンの背番号の1・2・3が亡くなってしまった。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

1970年代は、世界的に見て現在ほどバレーボールが普及していなかったのは確かだが、全日本は類稀なる長身者を集め、徹底した練習と技術開発で五輪金メダルにたどり着いた。
日本人男子による団体球技の金メダルは史上唯一であり、恐らく今後もあり得ないだろう。
(ロサンゼルス五輪で野球が金メダルを獲ったが、公開競技である)


中村さんといえば、ミュンヘンの記憶もさることながら、1978年イタリアでの世界バレーボール選手権史上最悪(当時)の11位になったときの監督を務めていたことも記憶に残る。
この大会はソ連が優勝、イタリアが2位、キューバが3位、韓国が4位に入り、文字通りバレーボールが世界に普及し始めた大会だったと思う。
今年奇しくも32年ぶりにイタリアで世界バレーが開催されるのも、何かの縁だろうか。

●男子バレーボールミュンヘン五輪金メダルメンバー
1 南将之 196cm 旭化成 2000年心筋梗塞のため死去
2 猫田勝敏 179cm 専売広島 1983年胃がんのため死去
3 中村祐造 185cm 新日鉄 7月20日視床出血のため死去
4 西本哲雄 190cm 専売広島
5 木村憲治 185cm 松下電器
6 深尾吉英 194cm 東レ
7 野口泰弘 187cm 松下電器
8 森田淳悟 194cm 日本鋼管
9 横田忠義 194cm 松下電器
10 大古誠司 194cm 日本鋼管
11 佐藤哲夫 198cm 富士フィルム
12 嶋岡健治 185cm 日本鋼管
監督: 松平康隆
コーチ 池田尚弘
トレーナー 斉藤勝


*(補足)1978年世界バレー
1972年のミュンヘン五輪の上位4カ国①日本、②東独、③ソ連、④ブルガリアの4カ国のうち、ソ連を除く3カ国がなんと9-11位決定戦で顔を合わせた。
この3カ国はバレーボールの急速な近代化に付いて行けなかった。

結果
1972  1978
①日本→11位
②東独→9位
③ソ連→1位
④ブルガリア→10位

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