最もスポンサー料を支払っている日本企業はどこだ?
東芝はこの度、2011年9月に開催するラグビーワールドカップ(W杯)ニュージーランド大会の公式スポンサー契約を同大会の運営会社RWCLと結んだと発表した。
契約期間は2010年7月20日から来年の決勝戦終了後の30日間までの約14ヶ月。
契約金額は明らかにされていないが、推定で400万ドルくらいと見られる。
東芝はテレビやノートPC、デジタル複合機などの機器を提供する。
また、大会会期中の試合会場に広告ボードを設置するほか、企業・製品広告で大会ロゴを販売促進やイメージ向上に活用することがねらいとなる。
過去の東芝のこういったスポーツイベントへの協賛としては、FIFA-W杯のスポンサーがある。
日韓大会からドイツ大会までの5年間オフィシャルITパートナーを務めた。
このときは基本契約料が推定で80億円。
さらに、ドイツ国内12都市でのFIFA公認パブリックビューイングへの協賛、ネットカフェの支援、関連イベントの経費などを合計すると東芝の負担した総額は120億円を超えたといわれている。
それからすると今回のラグビーのスポンサーは、それほどの高額ではない。
ちなみに東芝に代わって現在は、ソニーがFIFAパートナーとして、2007年から2014年までの8年間330億円という巨額の契約をしている。
これは南アフリカW杯をご覧になった方はよくご存知だろう。
日本の企業でスポーツイベントへの協賛というとまずパナソニックの名前が挙がる。
1988年のカルガリー冬季五輪の際、初めてIOCにTOPの制度が出来てから20年以上IOCと友好関係を続けている。
パナソニックが、4年間にIOCに支払う金額は50~60億円。
ところが、パナソニックがIOC以上に巨額のスポンサー料を支払っていたのがF1だ。
F1に参戦しているトヨタのマシンにPanasonicのロゴが大きく描かれていた。
最後の契約は単年で3500万ドルの3年契約だったが、2009年のパナソニックのF1におけるメディア露出は6,050万ポンド(85億2,773万円)相当に上るという調査結果が出ていた。
費用対効果を考えればこれが最も優れていたが、ご存知のようにトヨタ2009年を最後にF1から撤退した。
*補足
ソニーとUEFAの契約は、ソニーヨーロッパによるもの。
しかもチャンピオンズリーグのみが対象となり、ユーロ(欧州選手権)は対象になっていない。
にもかかわらず、単年の契約額はW杯を上回っている。
●日本企業のスポーツイベント協賛状況(サムスンのみ韓国)
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