土俵際 世界バレー男子
この週末から世界バレー・男子がイタリアで始まった。
参加国は24カ国。
1次ラウンドの各組4カ国の内上位3カ国 計18カ国が2次ラウンドに進出できる。
日本は、1次ラウンドではA組(イタリア、日本、イラン、エジプト)に入った。
世界ランクはイタリア5位、日本12位、エジプト14位、イラン18位。
開催国イタリアを除けば日本が最上位であり、2次ラウンド進出はほぼ間違いないグループに入ったと思われていた。
ところが、
25日 日本0-3イタリア
26日 日本1-3イラン
と早くも2連敗し、残りエジプト戦があるものの、1次ラウンド敗退が濃厚になった。
世界バレーのアジア予選は昨年行われ、20カ国以上がエントリーした。
上位4カ国が本大会に進出することになっていた。
日本はアジア最終予選で、イラン、韓国、カザフスタンに勝利し楽々と本大会出場を決めていた。
アジアから本大会進出した4カ国は日本のほか、イラン、中国、豪州で、世界バレー常連の韓国は予選敗退だった。
ところが、世界選手権の本番ではアジア予選で3-1と完勝したイランに逆に1-3で敗れ、1次リーグ敗退という土俵際に追い詰められたのだ。
実は、8月にあったワールドリーグの予選でも、6年間負け知らず、世界バレーに出場できない韓国に2敗、完敗している。
2008年の北京五輪出場権を獲った際には、朝長孝介が正セッターで控えが宇佐美大輔。
五輪後に朝長が教員になり引退すると、宇佐美大輔が正セッター、阿部祐太が控えになった。
ところが宇佐美がこの6月に故障で両足首を手術で全日本を外れ、阿部もまたケガで全日本を外れた。
対韓国の連敗は、全く新しいセッターを起用したから、という言い訳も使えたが、今回は阿部が復帰し、そうは行かない。
今年はワールドリーグに出場できなかった分、十分に国内で調整が出来たはずなのだが・・・。
植田監督によるオールアウトという名の肉体の酷使
監督-選手の信頼関係の不足
極度の選手層の薄さ
長身選手の少なさ
海外での試合の経験不足
負けるべくして負けた理由は、いくつも出てくる。
なんといっても、189センチのウィングスパイカーに190強のミドルブロッカーでは、世界に対抗できない。
低身長をカバーすべく、ジャンプ力をつけようと身体に強い負担をかけ、結果ひざを悪くする。
この選手層の薄さはひどすぎだ。
バレーボールはジャニーズに応援されるカッコ悪いスポーツ、と中高生に思われているから、競技人口は激減しているのにまだ協会は判らないようだ。
The comments to this entry are closed.
Comments