日本柔道が強いのは日本製の畳のせいか?
柔道が正式種目になった東京五輪が開催された1964年時点で、国際柔道連盟IJFに加盟していた国は僅かに20数カ国だった。
現在の加盟国は、約10倍の199か国。
柔道の国際化は著しい一方、日本の柔道人口は減少し、現在全柔連に登録している競技者の人口は20万人といわれる。
世界最大の柔道人口を誇るフランスは60万人、ドイツが35万人、ブラジルが25万人と続く。恐らく日本の柔道人口は世界4位か?(但し、日本では2012年4月から全国の中学校で武道の授業の必修化が決まっている)
今回の世界柔道で、12日までにメダルを獲った国は22カ国に上り、東京五輪当時のIJF加盟国数を上回っている。
さて、今回の世界柔道の畳はミズノによるものだ。
ミズノの畳は、外国製に比べほど良い硬さだそうで、滑りにくい。
条件は、外国選手と一緒だが、やはり日本製の畳は、間違いなく日本の追い風になっている。
意外なことに五輪や世界柔道で使われる畳は日本製でないことが多い。
昨年の世界柔道は、オランダ・ロッテルダムでの開催だったが、このときはオランダ製のなんとオレンジ色の畳が使われた。
W杯でお馴染みのように、オレンジ色はオランダのはナショナルカラーである。
北京五輪の畳はまずまずの評判だったが、このときは中国製。
プレ大会では、滑りやすいと不評だったが、本番ではかなり改善されていた。
史上最高の男女合わせて8個の金メダルを獲得したアテネ五輪はミズノ。
篠原信一(現日本代表監督)が誤審に泣いたシドニー五輪もミズノの畳だったが、東京五輪はもちろん日本製の畳が使われたが、1972年のミュンヘン五輪から1996年のアトランタ五輪まで、日本製の畳は使われていない。
(1968年メキシコ五輪は柔道は未実施)
●主な国際大会の畳
2010 東京世界柔道 ミズノ
2009 ロッテルダム世界柔道 オランダ製
2008 北京五輪 中国製
2004 アテネ五輪 ミズノ
2003 大阪世界柔道 ミズノ
2000 シドニー五輪 ミズノ
1996 アトランタ五輪 ベルギー製
1992 バルセロナ五輪 フランス製
1964 東京五輪 日本製
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