福島千里44年ぶり金メダルなるか
北京五輪の陸上400リレーで銅メダルを獲った4人の内、アジア大会で金メダルを獲ったことがあるのは誰でしょう。
1.塚原直貴
2.末続伸吾
3.高平慎士
4.朝原宣治
日本は、アジアの中では短距離王国で五輪や世界陸上でも活躍している。
確かにその通りだが、400mリレーで戦後初めて決勝に残ったのは五輪は1992年のバルセロナ大会、世界陸上は1995年のイエテボリ大会だ。
それ以前は、健闘こそしても準決勝が精一杯だった。
もちろん100mで決勝に出たことはない。(1932年に吉岡隆徳さんが決勝進出、6位になっている。)
アジアにおいても意外と100mの金メダルを獲っていない。
それでも、最も印象深いのは、伊東浩司さんが優勝した1998年バンコク大会だ。
準決勝で今なお日本記録として残る10.00を出し、決勝では10.05で優勝した。
伊東さんはこの大会で100m、200m、400mリレーと3冠に輝くのだが、伊東さん以前にアジア大会の100mを制したのは、1970年大会の神野正英さんまで遡らなければならない。
神野さんのあとはなかなかタイ勢に勝てなかった。
カタールのタラル・マンスールのように1986年~94年まで3連覇した超人もいた。
広州大会にもエントリーしながら故障で出場辞退した塚原直貴は、2006年大会で銀。
朝原宣治さんも2002年大会で銀に終わっている。
が、200mで金メダルを獲っているのが、現在休養中の末続伸吾だ。
末続は、2002年、2006年と200mに連覇した。
ちなみに2006年は高平慎士が3位に入っている。
答え 2.末続伸吾
上記のように男子は1998年以来12年間金メダルから遠ざかっているが、女子はもっと凄い。
最後にアジア大会の100mで金メダルを獲ったのは、1966年大会の佐藤美保さん。
「メダル」というと大迫夕起子さんが銀メダルを獲った1978年が最後となる。
日本のエース、福島千里は実績なら文句なくアジア一番だと思うが、44年ぶり金メダルはなるだろうか。
●アジア大会における100m優勝者と、日本人選手の最高順位
1966年 バンコク大会
男子)
①マニカヴァサガラン・ジェガセサン(MAS)10.49
②神野正英(日本)10.52
女子)
①佐藤美保 (日本)12.3
1970年 バンコク大会
男子)
①神野正英(日本)10.5
女子)
①紀政 (TPE)11.6→メキシコ五輪銅メダリスト
②山田恵子(日本)12.6
1974年 テヘラン大会
男子)
①アナト・ラタナポール (THA)10.42A
②神野正英 (JPN)10.55A
女子)
①ロチエスター・ロット (ISR)11.90A
③山田恵子(日本)12.42
1978年 バンコク大会
男子)
①スチャート (THA)10.44
女子)
①Ying Yaping (CHN)12.20
②大迫夕起子 (日本)12.21
1982年 ニューデリー大会
男子)
①ラブアン・ピット (MAS)10.68
女子)
リディア・デ・ベガ (PHI)11.76
1986年 ソウル大会
男子)
①タラル・マンスール (QAT)10.30
女子)
①リディア・デ・ベガ (PHI)11.53
1990年 北京大会
男子)
①タラル・マンスール (QAT)10.30
女子)
①田玉梅(CHN)11.80
1994年 広島大会
男子)
①タラル・マンスール (QAT)10.18
女子)
①劉暁梅 (CHN)11.27
④北田敏恵 (日本)11.58
1998年 バンコク大会
男子)
①伊東浩司 (日本)10.05
女子)
①李雪梅(CHN)11.05w
⑤新井初佳 (日本)11.59
2002年 釜山大会
男子)
①ジャマル・アル=サファル(KSA) 10.24
②朝原宣治 (JPN)10.29
女子)
①スサンティカ・ジャヤシンゲ (SRI)11.15→シドニー五輪銀メダリスト
2006年 ドーハ大会
男子)
①ヤヒヤ・ハッサン・ハビーブ (KSA)10.32
②塚原直貴(JPN) 10.34
女子)
①グゼル・フビエワ (UZB)11.27
⑥高橋萌木子 (日本)11.85
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