日本バレー惜敗 ソウル五輪の準決勝を思い出した
今日の世界バレー日本対ブラジルの試合を見て思い出した試合がある。
ソウル五輪の準決勝ペルー戦だ。
ソウル五輪の日本は、初戦でソ連に3-2で辛勝するも、2戦目の東独戦は2-3で惜敗する。
準決勝を掛けた地元韓国戦には3-1で勝ち、準決勝進出を決めた。
準決勝の相手はペルー。
4年前のロス五輪では3位決定戦で対戦し日本が勝利、銅メダルを決めた。
(結局これが女子バレー最後のメダルになるのだが・・・。)
ソウル五輪のペルー戦、日本は1、2セットを落とし、ペルーに先行を許したが、よく粘り3、4セットを奪い、フルセットに持ち込んだ。
そして最終セットも12-9とリードしながら、勝負をあせって逆転された。
もうひとつの準決勝はソ連が中国に勝ち、銅メダルをかけた中国との一番で日本は完敗する。
日本は、ソウル五輪でのメダル獲得に危機感を持ち、引退していた丸山由美(旧姓江上)を現役復帰させたが、メダル死守はならなかった。
以後、五輪・世界選手権で日本が準決勝にすら進むことは2010年までなかった。
ペルー3(15-9 15-6 6-15 10-15 15-13)2日本
▲今見ると面白いスコアだが、もちろんラリーポイント制以前のサーブ権式での試合だ。
ペルーは地元開催の1982年の世界選手権で準優勝(日本4位)、86年3位、そしてソウル五輪では決勝でソ連に敗れたが銀メダルを獲得した。
1960年~70年代には加藤明氏(故人)、80年代には韓国人の朴万福氏が監督を務めた影響が大きく、南米には珍しく拾ってつなぐバレーをした。
予選リーグ
日本○3-2●ソ連
東独○3-2●日本
日本○3-1●韓国
準決勝
ペルー○3-2●日本
3位決定戦
中国○3-0日本
最終順位
①ソ連②ペルー③中国④日本
全日本メンバー
大林 素子、川瀬 ゆかり、佐藤 伊知子、杉山 明美、杉山 加代子、高橋 有紀子、滝澤 玲子、中田 久美、廣 紀江、藤田 幸子、丸山 由美、山下 美弥子
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