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November 16, 2010

広州アジア大会のバレーボールは?

世界バレーとアジア大会はともに五輪の中間年に開催される。
しかも開催期間は近いことが多い。
そのためアジア大会のバレーボール競技には思わぬことも起こりうる。

▼2006年 ドーハアジア大会
この年の世界バレーで男子全日本は8位(24カ国中)とホームの利を生かして好成績を残した。
世界バレーに出場した国は、アジア大会ではシードされ8強から競技に参加した。
日本の初戦はサウジアラビア。
近年バレーボールにも力を入れていたが、この当時のFIVBランキングは日本10位に対し、サウジは最下位の106位。
普通にやれば負ける相手ではない。
が、世界バレーの直後で全日本は集中力が欠けていたのか?0-3のストレート負けを喫した。
その結果5-8位決定戦に回ることになり、結局5位。
世界バレーの健闘も帳消しにする大惨敗だった。

▼2002年 釜山アジア大会
この年はアジア大会と世界場レーの日程が見事に被ってしまった。
そのため世界バレーには全日本が出場し、アジア大会には全日本Bが派遣された。
結果、全日本Bは銅メダルを死守。
この全日本Bのコーチだったのは現全日本監督の植田辰哉氏。
選手には長い間全日本で活躍し、最後の代表となった泉川正幸、新鋭山村宏太、そして高校3年だった越川優も含まれていた。

こういうときアジア大会の開催国である韓国は、世界バレーは辞退し、アジア大会に集中する。
世界選手権で上位にいける可能性は少なく、逆にアジア大会で優勝できればは徴兵免除となるためだ。

▼1998年 バンコクアジア大会
この年の世界バレーは日本開催だったにも関わらず、史上最低の15位(24か国中)に終わった。
全日本のセッターは現女子監督で当時35歳だった真鍋正義氏。
ほかにも現在はビーチバレーで活躍する朝日健太郎やイタリアでもプレーした加藤陽一などがいたが惨敗だった。
その落ち込んだ雰囲気のままアジア大会に向い、史上初めて台湾に敗れ4位に終わった。

さて、今年の広州アジア大会だが、世界バレーで2次ラウンドで敗退した男子は、このときのメンバーを少し入れ替えた陣容。
女子は、世界バレーで銅メダルを獲った全日本は参加せず、全日本Bが出場している。
こちらのチームの注目は木村沙織の妹でリベロを務める木村美里19歳。
185cmの姉に対し、美里は161㎝。
姉妹で20㎝以上身長が違うのも面白い。


●参考記事
お疲れ様 女子バレー今年の最終戦

●世界バレーとアジア大会の比較
2006年
ドーハアジア大会
男子)①韓国②中国③サウジ④カタール⑤日本
女子)①中国②日本③台湾④タイ⑤韓国
世界バレー 
男子)開催国:日本
日本8位 中国・韓国17位T イラン・カザフスタン21位T
女子)開催国:日本
中国5位 日本6位 台湾12位 韓国13位T カザフスタン17位T

2002年
釜山アジア大会
男子)①韓国②イラン③日本④中国
女子)①中国②韓国③日本④カザフスタン
世界バレー
男子)開催国:アルゼンチン
日本9位T 中国13位T カザフスタン19位T
女子)開催国:ドイツ
中国4位 韓国6位 日本13位T タイ17位T

1998年
バンコクアジア大会
男子)①中国②韓国③台湾④日本
女子)①中国②韓国③日本④タイ
世界バレー
男子)開催国:日本
韓国13位T 日本・中国15位T
女子)開催国:日本
中国2位 日本7位 韓国8位 タイ15位

1994年
広島アジア大会
男子)①日本②中国③韓国④カザフスタン
女子)①韓国②中国③日本④タイ
世界バレー
男子)開催国:ギリシア
韓国8位 日本9位T 中国13位T
女子)開催国:ブラジル
韓国4位 日本7位 中国8位

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