日本球技 実は大健闘 アジア大会
11月28日に広州アジア大会が閉幕した。
日本が獲得した金メダルは48個。
目標としていた60個を大幅に割り込み、前回ドーハ大会よりも-2個。
これに対し、メディアの評価は厳しい。
他のアジア諸国も力をつけてきており、日本の厳しい現状が浮き彫りになった。(東京新聞)
全体的に低調で金の数3位は4大会連続。すっかり指定席になった。(時事通信)
日本のスポーツは気づかぬうちに、世界やアジアから取り残される危険性もある。(毎日新聞)
確かに一つも金メダルの獲れなかった競泳女子、金メダル一つに終わった陸上男子など惨敗との烙印を押さざるを得ない競技もあるだろう。
が、球技に絞って結果を見てみよう。
1994年の広島大会以降のアジア大会における各球技の金メダル獲得国は、下記のようになる。
地元開催だった広島大会とドーハ大会は金メダル2個。
バンコク大会と釜山大会は1個しか獲れなかったのに対して、広州大会では5個の金メダルを獲った。
中国・韓国だけでなく、中東勢や中央アジア勢が各球技に力を入れている今の時代においては大健闘ではないだろうか。
特にU21のみ、しかもクラブでは控えが多い選手や学生で固めたメンバーだった男子サッカーの初優勝、2016年から五輪正式種目になるラグビーの金メダルは評価できよう。
因みに、3位に終わった韓国男子サッカーは、海外組5名、A代表経験者8名、現在モナコに在籍している朴主永などオーバーエージ3名を含んだメンバーであった。
2012年以降の五輪正式種目からは外れ、アジア大会からも外されようとしているソフトボール。
北京五輪以来の日本代表復帰となったエース上野由岐子は、決勝の中国戦で120キロを超える世界最速の投球も見せるなどその存在はやはり圧倒的だった。
アジア大会は世間の関心も低く、テレビの露出も少なかったが、上野の投球は出来るだけスポーツをしている多くの子どもに見てほしいとすら思った。
男子バレーは、先の世界選手権(13位タイ)の惨敗から目標を切り替えて、よく結果を出した。
とはいうものの、準決勝で死闘を演じた韓国は世界選手権に出ることのできなかったチーム、決勝で戦ったイランは世界選手権19位タイのチームであることは、忘れてはならない。
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