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December 20, 2010

大邱世界陸上 ブルートラック竣工

来年8月に世界陸上を開催する韓国・大邱の大邱スタジアムの「ブルートラック」が、17日に竣工した。

スタジアムの完成当時はポリウレタンの赤いトラックだったが、今年6月から18億ウォン(約1億3000万円)を投じて改修工事を行い、ブルートラックとなった。

ブルーのトラックといえば2009年の世界陸上の舞台だったオリンピックシュタディオン(ベルリン)や2016年リオデジャネイロ五輪で陸上競技の行われるアベランジェスタジアムなどが思い起こされる。
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現在、五輪・世界陸上が行われるスタジアムはIAAFのクラス1の指定を受けたスタジアムでなければ原則開催できないことになっている。
このクラス1とは曲走路、直走路ともに9レーンが必要だ。

陸上競技の中・長距離走の場合、より内側いわば、第1レーンが有利なのはいうまでもない。
そのため多くの選手が走る1レーンの使用頻度が高くなる。
10000mでは1人が25周、5000mでも12周半、主に第1レーンを走ることになる。
そのため400mまでの種目は2~9レーンを使用することが環境にもよく、競技場維持のための費用の節約になるとされている。

ところが、大邱スタジアムは直走路は9レーンあるものの、曲走路は8レーンしかない。
世界陸上の開催が決まっているため、IAAFクラス1は取得できるだろうが、少々お粗末だ。
ちなみに2002年のアジア大会を開いた釜山のアジアードスタジアムも8レーンだった。
日本で8レーンのスタジアムというと、東京の国立競技場や広島のビッグアーチなど、ひとむかしもふたむかしも前の競技場になってしまう。

2002年のW杯のために日本で作られたスタジアムは、陸上競技との兼用のスタジアムが多いが、下記の6スタジアムはいずれも直走路・曲走路ともに9レーンある。

宮城スタジアム
日産スタジアム(横浜国際総合競技場)
静岡スタジアムエコパ
東北電力ビッグスワン
長居スタジアム
大分銀行ドーム(大分ビッグアイ 旧九州石油ドーム)


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