ノルディック複合個人NH 渡部暁斗が5位入賞
ノルウェーのオスロで世界ノルディック選手権が始まっている。
2年に1度奇数年に開催されるノルディックスキー世界一を決める大会だ。
昨年のバンクーバー五輪では日本のスキー勢は振るわず、メディアに取り上げられる回数もスケートに押され気味だったが、やはり自分はウィンタースポーツはメインがスキーであると思う。
26日にはノルディック複合のNH個人が行われ、早稲田の渡部暁斗がジャンプで13位からクロスカントリーで順位を挙げ、5位に入賞した。
私自身が始めてノルディック複合という競技を見たのは、1972年の札幌五輪だ。
当時小学校に入学したばかりだったが、その内容はよく覚えている。
このとき、中野秀樹という早稲田の選手がいた。
中野は、初日のジャンプ(当時の70m級=NH)を出場全選手中1位で折り返すも、翌日のクロスカントリーでは参加39選手中の最下位の39位。
ジャンプでは圧倒的に2位以下を引き離していたにも関わらず、どんどん後続に抜かれ、あっという間に最下位。
総合13位に留まった。
当時の日本の第一人者 勝呂裕司が5位に入り、ノルディック複合で初の入賞となるのだが、私にとってはこの中野選手の方が印象に残ったことを覚えている。
5位の勝呂裕司は札幌五輪の2年前のホーエタトラで行われた世界ノルディックで8位に入っており、札幌の5位は決して偶然ではない。
恐らくは札幌五輪に向けて多くの強化費が掛けられていたのだろう。
ところが、勝呂からさらに8年前の1962年にザコパネで行われた世界ノルディックでは、江遠要甫が10位に入るという快挙を成し遂げている。
1925年から始まった世界ノルディックの、複合個人でメダルを獲った日本人選手は、荻原健司だけだ。
五輪銀メダリスト(1994リレハンメル)の河野孝典も世界選手権は5位が最高、渡部暁斗の今回の5位はこれに並ぶ好成績ということになる。
The comments to this entry are closed.
Comments