平昌の真実Ⅰ
2018年冬季五輪開催地の決定まで2週間になった。
立候補しているのは
3度目の挑戦となる平昌
初の夏冬開催をめざすミュンヘン
そしてフランスのアヌシー
前評判は平昌とミュンヘンの一騎打ち。
専門誌はGamesBidsが平昌、AroundTheRingsはミュンヘンの勝利としている。
最初に私見を述べよう。
韓国でのスポーツ大会を数々見てきた。
1986年のソウルアジア大会、1988年のソウル五輪、2002年のW杯、同じ年の釜山アジア大会・・・
あまりに自国びいきで、競技を通して他国をもてなすという考えが乏しい韓国での五輪はちょっと勘弁してほしい・・・。
今回も平昌開催について韓国民の支持は9割を超える数字が出ている。
でも、純粋にウィンタースポーツへの愛情ではなく、夏季五輪、W杯を開き、残る冬季五輪もやりたいという意識、あるいはナショナリズムの感情のままに支持が高いように感じるのは、筆者だけではないだろう。
元々スピードスケートは実績があり、ショートトラックは世界一。
さらに金妍児が、フィギュアで金メダルを獲り、スケート競技の実績は高い韓国。
が、スキーの実績はゼロに近い。
雪がほとんど降らず、アルペン競技に適した山もない。
韓国は、2009年にウィンタースポーツの開催実績を残すためにバイアスロンの世界選手権を平昌で開催した。
ヨーロッパ以外では、開催されたことのない大会だが、もちろん韓国ではそんな競技は誰も知らない。
入場料は無料で開放されたが、観衆もいなかった。
このあたりの状況は、おそらく日本で開催したとしても余り変わらなかっただろう。
が、平昌の凄かったのは雪がなかっことだ。
アメリカの著名な写真雑誌(現在はwebのみ)「LIFE」にはこんな写真が掲載されている。
▲こうなると何の競技だか判らない
4年前、ソチに敗れたときの平昌のプレゼンターの中にミシェル・ウィーがいた。
もちろん彼女は韓国系だが、アメリカ人のしかもゴルファー。
4年たった今回は金妍児がプレゼンをする。
果たしてIOC委員はどう判断するのだろうか。
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Comments
私も、韓国や中国、中東諸国の自国贔屓には
うんざりしていました。
やはり経済成長著しいだけに国威発揚がメインで、スポーツ本来の楽しさや競技環境といったことへの理解が欠けているなと感じます。その良い例として、韓国のプロ野球は空席がかなり多く、盛り上がりに欠けるのに、韓国代表の試合になると異様に盛り上がることが挙げられます。IOCがどういう考え方をしているのかわかりませんが、今回は雪が降りやすい地域を選ぶのではないでしょうか。(バンクーバーが雪不足だったため)
管理人さんの言う通り、冬季五輪にはスキー競技もあるのですから。 話は変わりますが、この間、テレ朝のニュース番組が2020年東京五輪への賛否を街角アンケートしてましたが、賛成が76%でした。これがIOCの調査でも同じ結果が出てくれればいいんですけどね(笑)
Posted by: 石井 | June 21, 2011 03:37 PM
石井様
niftyが勝手にスパムと判断したみたいで、大変失礼しました。
おっしゃられることは尤もなのですが、IOC委員の半数近くは冬季五輪に参加しないか、形だけ参加する国(アフリカ、東南アジア、南米)の委員で、彼等にとってはスキーに適しているかどうかは余り関係ないのです。
このことは岡野委員もよく指摘されています。
また、IOC視察団が訪韓した際、たまたま江原道は大雪で(日本人が見たら大した雪じゃないのだけど)、逆に今年バイエルン州は雪が少なくて・・・。
総じてミュンヘンややリードかと思いますが。
Posted by: 管理人 | June 21, 2011 04:33 PM