男子メドレーリレー 日本は4位
上海で行われていた世界水泳最終日 最終種目の男子メドレーリレーで日本は3分32秒89で4位に終わりメダル奪回は適わなかった。
メドレーリレーは背泳ぎ、平泳ぎ、バタフライ、自由形の順で引き継がれるが今回の日本チームの4人のそれぞれのタイムと順位( )は下記のようになる。
入江 (1位) 52.94
北島 (1位) 59.59
藤井 (1位) 51.55
日原(4位) 48.81
合計(4位) 3分32秒89
一方優勝したアメリカは
トーマン (3位) 53.61
ギャングロフ (4位) 1:00.24
フェルプス (2位) 50.57
エイドリアン (1位) 47.64
合計(1位) 3分32秒06
日本は背泳ぎの入江から平泳ぎの北島、バタフライの藤井まで1位だったが、最終泳者の自由形で4位に終わった。
アメリカは絶対的な強さは無かったものの、自由形のエイドリアンが日原を1秒以上勝り優勝。
この種目はどうしてもアンカー勝負になり、他の3泳法で勝っていても自由形で切り札を欠く日本が優勝することは難しい。
また気になるのは、日本は2003年のバルセロナ世界水泳以降10年近くに渡って、世界大会でメダルに絡んできたが、この7大会の内6大会で平泳ぎは北島康介が務めていること。
他の泳法は世代交代が進むが、平泳ぎだけは北島を超える選手が現れない。
北島ももう28歳、今まで以上の活躍を期待するのは酷だろう。
2003年 バルセロナ世界水泳3位 森田、北島、山本、細川
2004年 アテネ五輪3位 森田、北島、山本、奥村
2005年 モントリオール世界水泳3位 森田、北島、高安、細川
2007年 メルボルン世界水泳2位 森田、北島、山本、細川
2008年 北京五輪3位 宮下、北島、藤井、佐藤
2009年 ローマ世界水7位 古賀、立石、藤井、原田
2011年 上海世界水泳4位 入江、北島、藤井、日原
*この種目の日本記録は、2009年ローマの世界水泳の予選(古賀、立石、藤井、原田)で出された3分30秒74。
世界記録はこのときのアメリカチームの決勝での優勝タイムで3分27秒28。
もちろん、高速水着の結果であり、当分破られることはないだろう。
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Comments
ラップ59秒59で泳いだ北島が、「自分が58秒台で行っていればメダルが取れたのに」と言ったそうですね。
たしかに計算上はそうだし、見てる方は「もっとドイツを引き離せ!」と思ったのも確かだけど、相手も強いし、北島を責めるわけにはいかない。
やはりいつも問題になるのは自由形。アンカーを任される選手は、毎回死力を尽くして泳いでくれるが、他チームはメダリストクラスがほとんどなので、管理人さんもおっしゃるように、ここで弱い日本は、銅メダルがやっとで(銀が1回あるが)、なかなか金というわけにはいかない。
金を獲るためには、少なくともアンカーに100自由形で決勝に残れるような選手が必要でしょう。でも、そのためには強化体制が必要だと思います。
少なくとも185センチ以上の体格を持ち、スピードに加えてパワーを備えた選手を作るには、学生では無理で、社会人になっても体力面を含めて強化に専念できる環境を作らないといけなんじゃないですか。そして、25歳〜26歳くらいでピークに持ってこられるような選手を、じっくり育てたいと思うんですが。
しかし、学生の自由形の選手に北島のような選手はいないわけで、個人種目でメダルをすぐ獲れそうにない選手を、選手活動に専念させてくれる企業もなかなかないでしょう。
いままでも緒方茂生、奥村幸大、それに佐藤久佳など大器と言われた自由形の選手がいたけれど、いずれも全盛期は学生時代ですよね。(佐藤久佳はミキハウスに就職したらしいけど、どうしたんですか?)
それをどうにかしないといけないんじゃないでしょうか。これと見込んだ選手を徹底的に鍛えて、100メートル47秒台の選手を作ること・・・これが、メドレーリレー金メダルへの道です。言うは易いですが(笑)
もっとも、他の種目で、今のようにメダリストがいればの話ですが。
どうかよろしくね。
Posted by: でいのしん | August 06, 2011 12:49 PM
佐藤久佳選手は社会人になってから絶不調で、代表復帰は難しそうです。
メドレーリレーの予選は、バタ松田丈志、自由形藤井拓郎が泳いでいます。
藤井の自由形100mベストは48秒49。(ただし2009年ですが。)
48秒の前半で泳げれば銅までは獲れると思うのですが。
ただ藤井が自由形を泳ぐとバタフライが他の選手ということになりますし、なかなか4人揃わないですね。
Posted by: 管理人 | August 06, 2011 06:43 PM