IOC総会でのトビー・ドーソンのスピーチ
先日のIOC総会の平昌のプレゼンテーションの中で、モーグルの銅メダリスト トビー・ドーソンのスピーチが印象的だった。
彼は韓国の孤児だったが、スキーのインストラクターであるアメリカ人の養父母にスキーの手ほどきを受け、トリノオリンピックではアメリカ代表で銅メダルを獲ったのだが、こんなことを話した。
"Sports can be transformative for a young person. It certainly was for me," Dawson said at the announcement. "Skiing gave me the confidence to believe in myself. Giving young Koreans access to winter sports facilities for the first time that's what this bid is all about it's about hope. I came here today to achieve two things: First, to honor my home country my people. Secondly, I want to speak for future generations in Korea. I hope you give them the same chance that I received in America in 1981 to participate, to excel and to succeed. Your support will change the lives of millions of kids. There's no greater honor than representing your country at the Olympic Games."
スポーツは若い人たちを変える力を持っています。 わたしにとってもそうでした。スキーによって私は、自分を信じることができるようになりました。 韓国の若者を初めてウィンタースポーツの世界に踏み入れさせる。 この小さなことが全てを意味します。希望となるのです。 私は、今日二つのことを達成するためにここに来ました。 ひとつは私の故郷に敬意を払うため、もうひとつは韓国の新しい世代のために話しをするためです。 私が1981年、アメリカで与えられたチャンス、すなわちオリンピックに参加し、成績を挙げ、成功するというチャンスを彼等にも与えて欲しいのです。 そのためのあなた方の助けは何百万人もの子供たちの人生を変えるでしょう。 オリンピックを開催することほど、国にとって大きな名誉はありません。
選手の立場から、言いたいことが率直に表れているいいスピーチだ。
このドーソンのスピーチを、東京招致用に応用してみた。
こんな風に。
スポーツは若い人たちを変える力を持っています。
日本では3月の大地震と大津波で多くの方が亡くなりました。
その中にはたくさんの子どもたちも含まれています。
さらに原発事故が起こり、放射能の影響を避けるため、子どもたちは外で遊んだり、スポーツをする機会が極端に減りました。
大人も子どもも、多くの日本人は自信を失いました。
わたしにとってもそうでしたが、スポーツをすることによって、自分を信じることができるようになります。
東京に再びオリンピックの聖火を灯そうとすることで、日本の子どもや若者にスポーツの世界に触れてもらう。
この小さなことが大きな意味を持つようになります。希望となるのです。
わたしは、被災地からオリンピックに出るような選手が出て欲しいと思います。
2020年 まだ9年あります。
東北地方の小学生・中学生・高校生の皆さん。
一緒に外に出てスポーツをしましょう。
スポーツをすることは、何もオリンピックに出ることだけではあありません。
目標に向って努力すること、それは必ず人生の糧になります。
そのためのチャンスを東北のいや日本中の子どもたちに与えて欲しいと思います。
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