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August 03, 2011

来年29歳の北島康介は ロンドン五輪で金メダルが獲れるか

上海で行われていた世界水泳から帰国した北島康介についてこんな記事があった。

3大会連続2冠を狙うには、100、200メートル2種目で、予選、準決勝、決勝と少なくとも6レース泳ぐ必要がある。今回は6レース目の200メートル決勝の最後15メートルで失速。「もっと体力を上げていかないと」と痛感した。ロンドンでは29歳。100、200メートルのどちらか1種目に絞って、体力を温存する方法もあるが、北島も「これから考えます」と、その可能性を捨てきれない様子だった。(日刊スポーツ)

2004年・08年と100m・200m平泳ぎの2冠 計4個の金メダルを持つ北島。
来年のロンドン五輪では100m、200mとも3連覇が掛かる。
過去競泳において五輪3連覇を遂げた選手は2人しかいない。

ドーン・フレーザー(豪州)女子100m自由形 1956・60・64年
クリスティーナ・エゲルセギ(ハンガリー)女子200m背泳ぎ 1988・92・96年

北島の場合は男子初、史上3人目の3連覇になる。
今回の世界水泳での失速は、シーズン前半に故障をして十分な泳ぎこみができなかった為という。
1週間余りの五輪の日程で個人種目を6本泳ぎ、メドレーリレーも泳ぐというのは29歳にとっては辛いものがあろう。
100か200、どちらかに絞るというのもいいかもしれない。


さて上海ではスウェーデンのテレーズ・アルシャマールという女子選手が活躍した。
50m自由形優勝 24.14
50mバタフライ2位 25.76
とメダル2個の活躍だったのだが、1977年8月26日の33歳、今月中には34歳になるというベテランだったのだ。

過去には2005年の世界水泳50m平泳ぎで、ドイツの35歳マルク・ワルネッケが優勝したことがある。(このレース北島は3位)。

この30代選手の2人に共通なのは種目が50mであること。
30代半ばでも50mであれば、世界のトップになれるということだ。
とはいうものの、五輪で50mが行われているのは自由形のみ。
では、自由形での最年長はというと
アメリカのダラ・トーレス41歳の女性が、北京五輪の50m自由形で銀メダルを獲っている。
さらにメドレーリレーではアメリカのアンカーとして出場し、銀メダルを手にした。
トーレスは17歳でソウル五輪に出場し、41歳まで2回の引退を超え5回の五輪出場を果たし、12個のメダルを獲った怪物だ。


日本において競泳の最年長五輪選手は、メルボルン五輪(1956年)に100m背泳ぎに出場した長谷景治氏の31歳。
結果は準決勝で敗退している。
一方女子は、アテネ五輪に29歳で出場した大西順子氏。
アテネではメドレーリレー5位、100mバタフライ8位に留まったが、4年前のシドニーのメドレーリレーで銅メダルを獲ったメンバー(当時は25歳)でもある。

「今まで生きてきた中で、一番幸せです」という名台詞で14歳で金メダルを獲ったのは岩崎恭子氏。
現在でも競泳では史上最年少(14歳6日)の金メダル獲得で、日本選手としての五輪メダル獲得の最年少記録であるが、バルセロナ五輪の日本競泳チームの最年長は、渡辺健司氏で23歳だった。
そう思うと競泳の選手寿命は随分長くなったものだ。

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