ロンドン五輪出場権は中国へ 男子バスケット
ロンドン五輪の予選を兼ねた男子バスケットボールのアジア選手権は、決勝で中国がヨルダンを下して優勝、ロンドン五輪の出場権を手にした。
2位はヨルダン、3位には韓国が入り、来年行われる世界最終予選に五輪出場権を賭けることになった。
日本は、7位決定戦で台湾に勝って7位。
1976年以来の五輪出場は、またもならなかった。
2007年の北京五輪予選では10位、4年前に比べれば少し前進したようにも見えるが、実のところ五輪など問題外。
アジアの中では圧倒的な実力の中国、プロ化を測り急速に力をつける中東勢に対し、日本はすっかり取り残された形だ。
一方4年前、アジアの荒波の中で順位を下げ、五輪最終予選にも届かない7位に終わった韓国だが、今回は今年36歳になるムン・テジョンという名の選手を連れてきた。
▲米韓ハーフのムン・テジョン
36歳で初代表か?
と一部で嘲笑されたが、ムン・テジョンの元々の名前はJarod Cameron Stevenson。
父親がアメリカ人で母親が韓国人のハーフ。
身長204cm、NBAを経て欧州リーグで活躍し、昨季から韓国でプレーしている。
元の国籍を維持したまま(ムン・テジョンの場合は米国籍)、各分野の優秀な人材に韓国籍取得を優遇する特別帰化制度を利用し、韓国代表に滑り込んだ特異なケースだ。
韓国の男子バスケットが最後に五輪に出場したのは1996年(12位)、プロリーグを維持するためにも五輪出場には必死である。
余談ではあるが、韓国は2018年平昌五輪のアイスホッケーにも当然、特別帰化制度を使ってくるだろう。
日本は、この韓国に対し1991年以降の20年間で2勝23敗。
とくに1997年のアジア選手権のグループリーグで勝ってからは、14年間一度も勝っていないのだ。
ワイス団、桜木Jr。
これまで五輪予選にいた米国出身選手は今回はなし。
統合するはずのbj リーグとJBLの先は見えず。
高校時代に史上2人目の全日本候補になった田臥勇太は、結局一度も五輪予選に参加することなく30歳を超えた。
●第26回アジアバスケットボール選手権 中国・武漢
①中国 1980・84・88・92・96・00・04・08・12年と連続五輪出場。
②ヨルダン 世界最終予選出場権獲得
③韓国 世界最終予選出場権獲得
④フィリピン
⑤イラン
⑥レバノン
⑦日本
⑧台湾
出場16カ国
*中国は1980年の五輪出場権を得ていたが、西側諸国同様に不参加を決め実際に出場はしていない。
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Comments
ピョンチャン五輪ですが、IIHFは、現時点で開催国の出場権を明言していない様ですよ。なので、まだ韓国が出場出来るかどうかは未定です。
Posted by: 団長 | October 22, 2011 09:13 AM
団長さん ご無沙汰です。
1991年に長野五輪が決定した時に「日本はアイスホッケーの出場権を手にした」報道されましたが、現在とは状況は違うということですね。
開催国がホッケーに出なかったことは過去にない?
と思うのですが、韓国の世界ランキングは男子が31位、女子が28位。
確かに五輪に出るには低すぎ?
Posted by: 管理人 | October 22, 2011 10:13 PM