世界アマチュアボクシング選手権開催中
ツイッターにも書いたように、アゼルバイジャンで開催中の世界アマチュアボクシング選手権では、各階級ベスト8と決勝進出者に敗れたベスト16の2人 合計10人が、ロンドン五輪の出場権を手にすることができる。
五輪のボクシングは1904年セントルイス大会から実施され、現在はライトフライ級からスーパーヘビー級までの11階級に分かれている。
が、ロンドン五輪では女子の3階級が正式種目になるのに伴い、男子のフェザー級が廃止、10階級となる。
そして17歳から34歳までという年齢制限も存在するのも特徴だ。
これまでのところ日本は、参加した五輪の全てにボクシングの選手を送り込んできたが、実はアテネ五輪はやばかった。
最終予選で日本人選手はすべての階級で出場枠の与えられる決勝戦に進むことができず、1928年アムステルダム大会から続いていた出場記録は途絶えた、と関係者すべてが思った。
ところが、ライトフライ級の代表となったパキスタンの選手が故障のため五輪出場を辞退。
代替出場として同級の五十嵐俊幸が出場権を得、幸運にも1人参加することができた経緯がある。
五輪でメダルを獲った日本人選手は、ローマ五輪でフライ級の田辺清氏が銅メダル、東京五輪の桜井孝雄氏がバンタム級で金メダル、メキシコ五輪の森岡栄治さん(故人 バンタム級)の銅メダルの3選手がいる。
ところが1992年のバルセロナ五輪以降は、五輪出場権もなかなか獲れず、苦戦が続いている。
そんな中、およそボクシングには似つかわしくない中国が、北京五輪では地の利を生かして金2銀1銅1のメダルを獲得。
あっという間に日本が80年かけて獲得したメダルの総数を上回ってしまった。
●近年のボクシング五輪代表選手
▼バルセロナ大会(1992年)12階級中4選手
ライトフライ級 佐々木 忠広 2回戦敗退
ライト級 土橋 茂之 2回戦敗退
ウエルター級 川上 雅史 1回戦敗退
ライトミドル級 長島 浩 1回戦敗退
▼アトランタ大会(1996年)12階級中3選手
フライ級 辻本和正 1回戦敗退
ライトウエルター級 仁多見 史隆 1回戦敗退
ミドル級 本 博国 2回戦敗退
▼シドニー大会(2000年)12階級中2選手
バンタム(54kg)級 辻本 和正 2回戦敗退
フェザー(57kg)級 塚本 秀彦 1回戦敗退
▼アテネ大会(2004年)11階級中1選手
五十嵐 俊幸 1回戦敗退
▼北京大会(2008年)11階級中2選手
フェザー57kg級 清水 聡 ラウンド16
ライトウェルター64kg級 川内 将嗣 ラウンド16敗退
▼ロンドン大会(2012年)10階級中?
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