田中JAPANに似ている植田JAPAN
男子バレーのW杯は今日3試合目を迎える。
これまでイランに1-3、アルゼンチンに2-3で敗れ、勝ち点は1。
日本以外の11カ国のすべてが日本よりも上位ランキングであることから、1勝もできないのではないか?といわれていたが、その可能性も否定できない。
現在の全日本監督の植田辰哉は、田中幹保の後を受け、2004年から監督を務めている。
この間アジア選手権は2005年優勝、2007年2位、2009年優勝、アジア大会も2010年に優勝。
そして2008年には男子全日本を16年ぶりの五輪に導いた。
が、このあたりから歯車が狂いだす。
北京五輪では選手起用、采配が悪く、1勝もできずに11位タイ。
今年イランで行われたアジア選手権ではインドや2軍に近い韓国に敗れ5位に沈んだ。
W杯前にはイタリアで単身活躍する越川優を全日本から外し、実績の乏しい八子大輔を加えた。
そして開幕。サーブ、レシーブにミスが多い中、早い攻撃を要求する余りセッターのトスが低くなり、スパイクミスを誘うか、相手のブロックにぶち当たる。
さらにレギュラーで活躍する選手の中に眉毛を抜いている選手がおり、顔を見るだけで応援しようという気力が萎える。
8年前の男子バレーもこれに近い雰囲気だった。
このとき監督を務めていたのは田中幹保。
自身は1976年、1984年とニ度の五輪をエースで参加した実績があるが、人を指導するのは苦手らしい。
自主性に任せるとでもいうのだろうか、練習でも、試合でも指示を出さない、語らない。(このあたりは植田とは違うのかもしれない)
2003年のアジア選手権では韓国、イランどころかインド、パキスタンにも敗れる醜態を見せ史上最低の6位。
当事者意識の薄い日本バレーボール協会も、W杯開幕を前に重い腰を上げた。
強化委員長だったミュンヘン五輪金メダリストの一人森田淳悟。
「緊急事態なので私が監督になって強化に当たりたい。今のチームより、みなさんに感動を与えられると思う」
とまで言い、田中を降ろそうとした。
ところが、森田が総監督を務める日体大バレー部が、全日本大学選手権で不正抽選を行っていたことが発覚、森田は協会に進退伺を提出、田中降ろしはできなくなった。
W杯では田中が引き続き監督を務め、開幕からエジプト、中国、カナダに3連勝するも、その後8連敗し9位に終わった。
田中JAPANのさらに下を行きそうな植田JAPANだ。
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