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June 11, 2012

男子バレー ロンドン五輪最終予選雑感

4年前のOQTで16年ぶりに五輪出場権を手にしたバレーボール全日本男子。
北京五輪の初戦でイタリアと対戦した。
その2か月前のOQTでは、歴史に残る接戦を演じた両国だったが、日本はあっけなく1-3で完敗した。
すると植田監督は

「このオリンピックは若手育成の場とする」

と言い放ち、ちぐはぐな采配を見せ始めたのだ。
ここが、植田氏の迷走の始まりだったのではないだろうか?

若手とは、当時まだ大学生だったあの2人の選手なのだが、五輪の試合は、その時点で出来る限りのことをすべきであって、「若手を育てる試合」では決してない。

「若手を育てる」が協会上層部からの指示だったか、監督自身の意志だった不明だが、植田監督は大会前の「メダル狙います」から急に方向転換をする。

指揮官の大会途中の発言のぶれは、選手との確執のもとになった。

29歳になり、北京五輪に懸けていた山本隆弘選手は、その無念さを自身のブログに吐露していた。
まとまりのない全日本は結局0勝5敗、獲ったセットは僅かに4セットに過ぎなかった。
8回目の五輪出場にして、初めて1セットも獲れずに五輪を終えた。

4年後、2人の若手は全日本の中心選手にはなったが、結局ロンドン五輪出場を果たすことはできなかった。

アジア5カ国の中で3位に終わった全日本。
2011年のアジア選手権ではインドにも敗れ、5位に低迷する。
今回のアジア3位は、ホームで実力以上のものを発揮できたのではないか。
決して、コートの上に魔物はいなかったのである。

 

植田JAPANのアジアでの戦績

植田体制になって2005年に10年ぶりにアジアを制し、2008年までは順調に行っていたかに見えたが、その後は、順位よりもちぐはぐさが目立った。

2011年アジア選手権
①イラン②中国③韓国④オーストラリア⑤日本

2010年アジア大会
①日本②イラン③韓国④タイ⑤中国

2009年アジア選手権
①日本②イラン③韓国④中国⑤カザフスタン⑥インドネシア⑦オーストラリア

2007年アジア選手権
①オーストラリア②日本③韓国④中国⑤イラン

2006年アジア大会
①韓国②中国③サウジアラビア④カタール⑤日本⑥イラン

2005年アジア選手権
①日本②中国③韓国④インド⑤タイ⑥イラン⑦カタール⑧オーストラリア

●参考記事
子バレー植田辰哉監督続投を考える

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