« 新・五輪招致の記憶(5)嘉納治五郎の意思が呼び込んだ64年東京五輪 | Main | 成熟都市東京が伝えられるメッセージは何だろうか? »

June 26, 2013

2020年五輪東京招致に向けての雑感

ロゲIOC会長はかつてこんなことを言っている。

五輪招致の支持率は、五輪の開催都市決定直後に高く、その後、建設が進み不便が増すと低くなるなど変動するものだ。
ただ、歓迎されないパーティーには行きたくないのも人情。
2000年シドニー五輪のように、街を歩いていても歓迎ムードがあふれていると素晴らしい体験となる。

2020年夏季五輪招致のIOC調査による東京の支持率(2回目)は70%。
1回目の同調査の47%から大幅に数字を挙げたばかりか、2012年のロンドンの68%を上回る数字だ。

前回(2016年)の東京の支持は56%だったが、コペンハーゲンで開かれたIOC総会の記者会見で、IOC選手委員だったペルニラ・ウィベルグ(スウェーデン)から『いの一番』に

『支持率30%台じゃ招致の見込みはないんじゃないの』

と言われ、一気に場が白けてしまった。

ウィベルグの質問は仕込みだったのではないか?今でもそう思う。

因みに、筆者が知りうる立候補都市の支持率の最も低かったのは、2004年大会に立候補したそのスウェーデンのストックホルムの40%。
根回しを嫌う国民性などと言われていた。(もちろん落選)


●過去の夏季五輪立候補都市の支持率(太字は開催決定都市)
2008年
北京 96%
イスタンブール 86%
トロント 71%
パリ 66%
大阪 52%

2012年
マドリード 91%
パリ 85%
モスクワ 77%
ロンドン 68%
ニューヨーク 59%

2016年
マドリード 85%
リオデジャネイロ 85%
シカゴ 67%
東京 56%

2020年
イスタンブール 83%
マドリード 76%
東京 70%


よく見ると面白いことが判る。
マドリードの支持率は、立候補を重ねる度に低くなるのだ。
2012年 91%
2016年 85%
2020年 76% のように。

|

« 新・五輪招致の記憶(5)嘉納治五郎の意思が呼び込んだ64年東京五輪 | Main | 成熟都市東京が伝えられるメッセージは何だろうか? »