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February 10, 2014

葛西紀明だけじゃない ソチ五輪が7回・6回・5回目の五輪だった選手たち

ソチ五輪が、4回以上の五輪となる選手の一覧を作ってみた。
日本人選手は全員。
海外の選手は有名な選手だけ。まだまだ何人もいる。

Sochi14_2

今朝未明、スキージャンプのNHが行われ、日本勢は葛西紀明が8位に入ったのが最高だった。
ご存知のように葛西は今回で7回目の冬季五輪出場を果たし、史上最多となった。
初めて出場した五倫は1992年のアルベールビル大会。
選手寿命が大幅に伸びていることに伴って、以前に比べて連続出場は随分増えてはいるが、恐れ入る体力と精神力だろう。

7大会連続五輪出場は、開催国ロシアにもいる。
アリベルト・デムチェンコ42歳。男子リュージュの選手だ。
葛西と同じく昨日競技があり、一人乗りで2006年トリノ五輪以来の銀メダルを獲った。

昨日はもうひとりすごい選手の出番があった。
ドイツのスピードスケート選手、クラウディア・ペヒシュタインが女子3000mに出場、4位に入った。
彼女の五輪デビューは、1994年のリレハンメル大会。
このときから連続出場していたら6回目の五輪だったのだが、2010年のバンクーバー五輪は、ドーピング検査に引っかかって出場停止。今大会が5度目の五輪となる。
ドーピングについては『遺伝的なもの』ということで現在は競技に復帰している。
1972年に当時の東ベルリンに生まれた彼女は、当時世界最強を誇った東ドイツのスポーツ英才システムで育てられた最後の選手だ。
1994年から2006年までに獲った五輪メダルは、金6、銀2、銅2。
40歳を超えて、8年間のブランクを抱えてさらにメダルの数を増やせるだろうか。

ソチ大会が6大会連続になるという選手もいる。
韓国のスピードスケート選手、李奎ヒョク。(ヒョクという字はパソコンでは出てこない)
今大会の開会式では韓国選手団の旗手を務めた36歳。
世界スプリントでは4回優勝、常に金メダル候補と言われながらなかなか五輪ではメダルが獲れていない。
今夜行われる500mには3組目に出てくる。
スピードスケートは後半に強い選手が出てくるので、3組目くらいだと気楽に好成績を残すかもしれない。
ほかにも6大会連続五輪出場の選手には、アメリカのノルディック複合のトッド・ロドウィック、フィンランドのジャンプ選手ヤンネ・アホネンがいる。
アホネンは昨夜のNHにも出場、28位に終わった。
葛西同様、五輪の個人メダルを未だ手にしておらず、引退と復帰を繰り返している。

日本のスピードスケートの田畑真紀は、出場は5回目ながら五輪代表選出は6回目となる。
というのも地元開催だった1998年の長野五輪は、選出されながら骨折、出場辞退したという経緯がある。バンクーバー五輪で銀メダルを獲った女子パシュートチームの一人と言えば分るだろう。
昨年11月に39歳になった。

連続出場ではないが、16年ぶりに五輪に帰ってきたのが女子アイスホッケーの近藤陽子。
長野五輪に開催国枠で出場し、今回堂々予選突破を果たし五輪の舞台に帰ってきた。
長野五輪の大会期間中に19歳の誕生日を迎えたが、ソチ五輪の大会期間中に35歳の誕生日を迎える。

最後に、カナダの女子アイスホッケー選手ヘイリー・ウィッケンハイザー。
長野の銀メダルを皮切りに、ソルトレーク、トリノ、バンクーバーで3個の金メダルを獲得。
今大会も金メダルの有力候補だが、もう一つすごいのは2000年のシドニー五輪に、ソフトボールのカナダ代表で出場していること。
夏冬合わせて6大会出場という強者だ。


●参考記事
20年ぶり五輪出場 アイスホッケー チェコ代表ペトル・ネドベド

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