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September 26, 2014

ハノイからジャカルタへ 政治色の強い次回アジア大会

仁川の次のアジア大会はジャカルタで開催される。が、これは仁川アジア大会の直前に決まったものだ。
というのも、開催予定だったベトナム・ハノイが開催を返上したからだ。
正式に返上が決まったのは4月。日本のメディアはあまり大きく扱わなかった。

開催返上の理由は増大する開催経費だという。
ハノイは2003年に東南アジア大会を開催し、施設の80%がそのまま使えるため、1億5000万ドル(約153億円)の開催費用で済むことなどを優位として、対立候補のスラバヤ(インドネシア)に29-14で勝利した。
が、競技施設の整備などに費用が大幅に膨らむ見通しになり、計画の見直しを迫られていたが、最終的に返上する結論を選択した。

開催中の仁川大会の17の施設の建設費が1兆7200億ウォン(1720億円)、運営費を含めた開催費用は2兆2000億ウォン(2200億円)だというから、ハノイの見積もりはどう見ても安すぎだ。

Kaisaihiyo

アジア大会は、2006年のカタール・ドーハ大会では潤沢なオイルマネーが注がれ、その開催費用は2億8000万ドルに上った。
4年後の2010年、北京五輪の僅か2年後に開催され、中国の国威発揚の場になった2010年広州アジア大会では、史上最多の42競技が行われ、開催費用は1200億元。(当時のレートで1兆5000億円、中には20億ドルとしている資料もある。)
ロンドン五輪の開催費用が87億7000万ポンド(当時のレートで1兆1300億円)と言われているので、五輪を超えたアジア大会だったのだ。

今回テレビで仁川からの中継を見ていると、体操でも水泳でもベトナムの選手が結構出ている。
不思議な髪形の選手が多い。
中国や日韓に伍してメダル争いをする訳ではないが、地元開催のアジア大会に向けて強化が始まっていたのかな、と思う。

次回のアジア大会は当初予定されていた2019年から2018年に変更された。
というのも2019年にインドネシアで大統領選挙があるからだ。
ご存知のように今年インドネシアでは大統領選があり、10月にジョコ・ウィドド新大統領が就任する。
その任期は5年。
そしてアジア大会の開催地は、当初手を挙げていたスラバヤではなく首都のジャカルタ。
2018年にアジア大会を成功させて、19年の大統領選でジョコ氏が再選を果たす、そんな政治的なシナリオが既に用意されているようだ。


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